砂に書いた名前消して 波はどこへ帰るのか

    『星々の舟』 村山由佳 文春文庫 第129回直木賞受賞の短篇連作小説集です。 『禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人ばかり好きになってしまう末妹、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱えて―。』 そんな文句に惹かれて、読んでみました。

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