初めから失っていたんだ。 2007年01月16日 『無伴奏』 小池真理子 新潮文庫 学園紛争、デモ、反戦フォーク集会などが出てくる1960年代の話なので、時代風景は少しわからないこともあったのですが、そんなことも気にならないぐらい、感情移入して読めました。 荘厳なバロック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」での出会いから、悲しい悲劇、そして20年後・・・。 この喫茶店で流れる音楽として、私の好きな「パッヘルベルのカノン」が何度も出てきます。…続きを読む