涙が止まらない 2009年03月03日 『余命』 谷村志穂 新潮文庫 「余命を宣告された自分に芽生える新しい命―私は、この子を守ることができるのか」 女医の滴が妊娠した。 結婚十年目にして訪れた奇跡を夫と共に喜ぶが、やって来たのは幸運だけではなかった。 滴がかつて患った乳がんが再発したのだ。 子供をあきらめ治療に専念するか、がんの進行を早めることになっても子供を産むか……病を知り尽くした彼女が下した壮絶な決断とは? (…続きを読む