
重かったです。
途中、何度か気分が悪くなり、
ラストシーンには鳥肌・・・
観終わったあと、気持ちがどっぷりと沈んでしまい、
しばらく途方に暮れました。
平日だというのに、ほぼ満席の場内が明るくなって、出口に向かう人々は、
みんな無言でした。
観てよかったし、観るべき作品だと思う。
タイを舞台にしたこの映画のテーマは、幼児売買春・人身売買・臓器密売。
驚くべきことに、臓器を提供するのは、生きた子供たち。
(移植を受けるのは、日本人の子供)
衝撃のシーンだらけと言ってもいい。
以下はネタバレです。
ホルモン剤を大量に注射し、殺してしまった子供の代金を、
クレジットカードで支払う白人カップル。
トランクに子供を詰めて、宿泊ホテルまで連れて行き、陵辱し、
その映像をネット配信する日本人。
エイズにかかった子供は、ゴミ袋にいれて捨てられる。
さらに残酷なことに、ゴミ袋から這い出して、
ようやく故郷に帰りついた子供を待つのは・・・
目を覆いたくなるような、幼児売買春の場面であるが
少年少女の裸は、極力写されていなかったので良かった。
この映画そのものが、幼児性愛者の性欲をかきたてるものにならないようにするためと、子役たちへの配慮のためだそうだ。
歪んだ欲望を満たそうとする大人の男たちの醜い姿は、本当に吐き気が出るものだったけれど。
今回これを演じたタイの子供たちは
自分が演じていることの意味を、どこまで理解しているのだろうか。
子供たちのトラウマにならないことを願う。
主演は、新聞記者役の江口洋介、NGOスタッフ役の宮崎あおい。
(お。ギミー・ヘブンのコンビですなw)
エンディング曲は桑田さんの「現代東京奇譚」
歌詞の字幕は、いらなかったと思うけど??
いろいろ考えさせられる映画でした。
でも私には、何もできない。せめて、知ることしか・・・
それにしても。
私の右隣に座っていた女性。
時折、涙を流したりもしていた。
だけど・・・終始、お菓子を食べながらって、どうなん?!
「セックスアンドザシティ」や、「グーグーだって猫である」ならまだ許す。
(この2本を観るか、迷ったんよねぇ)
よくこの映画を観ながら、食べられるな。
その図太さが、全く理解できひん。
この記事へのコメント
いっちゃん
タイに限らずアフリカ、中東、南米でも奴隷として売られてる子供たちがいっぱいいるそうです。
遠い昔日本でもあったことです。
せめて、この映画が警鐘となってくれると良いですね。
Nobusan
私も夏休みの最後にこの映画観に行きました。
(チッ、誘えばよかった~)
書いておられる通り幼児売買春のシーンの描写は想像以上で、
「R-12指定というのは生ぬるくないか?」と絶句しました。
中学生のフリさせて息子と一緒に・・・とも思ったんですが、
連れて行かなくて良かった・・・(--;)
(でも、観た内容はしっかり説明しましたが)
本当に衝撃的な映画でした。ラストも含め。
今年度(まだあと3ヶ月あるけど)観た映画の中でも
きっと私の中でベスト1となる作品だと思います。
のりたま
今日も、まるでフラッシュバックのように
見た映像が、時折 目の前に浮かんできました。
それほどの衝撃的な映画でした。
タイは、観光で行くにはいい国だけど
そこで生まれて暮らすには、
決していい国とは言えない・・・
何かできること、ないんですかねぇ。
のりたま
一緒に見れば良かったですねぇ。
次は「おくりびと」が見たいんですけどw
映画の帰りに、原作を買いました。
パラパラとめくってみましたが、
あのラストは、原作にはないみたいですよ。
明日から読み始めます。。。
TiTi
どうして、人が人を人として感じるなくなるのでしょうかね~
これは人類が永遠に繰り返しているのですが、これからも繰り返されていくのでしょうかね。
はな
あなた人間小さいのぉ
まぁ
これは見たい一本ですね
のりたま
ぜひ観て下さい。
いっぱい考えてしまうことがある映画です。
抵抗力が無く、親からも捨てられて、逃げ場のなくなった子供が
ただ生きるためだけに、性の奴隷にされる様は、
すさまじいものがあります。
怒り、憤り・・・
それは、加害者にも
子供を売らなくてはならなかった親にも
そして
何もできない自分にも感じます。
のりたま
この映画を見ながら、ボリボリお菓子を食べれる神経を、
私は疑ってしまいます。
感じない心を、哀れに思ってしまいます。
そう思ったので、そう書いたまで。
小さな人間で、けっこうですよ。