涙が止まらない

余命.jpg『余命』 谷村志穂 新潮文庫

「余命を宣告された自分に芽生える新しい命―私は、この子を守ることができるのか」
女医の滴が妊娠した。
結婚十年目にして訪れた奇跡を夫と共に喜ぶが、やって来たのは幸運だけではなかった。
滴がかつて患った乳がんが再発したのだ。
子供をあきらめ治療に専念するか、がんの進行を早めることになっても子供を産むか……病を知り尽くした彼女が下した壮絶な決断とは?
(新潮社のHPより)

後半3分の1は、ほとんど泣きながら読んでしまった。
明日の私は、ものすごい目が腫れて、とってもブサイクになっていること間違いなしだ。
 
ネタバレになるので、これから読むかもしれない人は、スルーして欲しい。

彼女が、乳がんの治療よりも、子供を産み育てることを優先し
連絡のつかない離島に、何ヶ月も仕事で行ってしまう夫を送り出す。
病気のことがあるので、出産するその日まで、産婦人科にはかかれない。
破水してからタクシーで行った病院で、2日がかりで出産するのだけど
生まれる直前の、最後の激しい痛みに痙攣を起こしたあと
「最高の官能を覚えた」
そんな記述がある。

そうなのだ。

私は息子を2人産んでいて、次男は前置胎盤による帝王切開だったけれど
普通分娩で生んだ長男のとき・・・・・・・
まさに私は、その瞬間  天国の光が見えた!!! 
それぐらい気持ちよかった。最高の官能。うん、まさに。
(この気持ちは、絶対 男性にはわからんねw)

おっと、話がそれました。
「がんの花」が咲き(化膿したガン細胞が、皮膚を破って現れた瞬間)
部屋に死の匂いが充満する・・・・・

2年前の3月に亡くなった親友のことが、脳裏に蘇る。

生きること、愛の意味
いろいろと考えてしまいます。

さて
今日は桃の節句。
実は昨夜、桃の花が咲き乱れる夢を見た。
どうしても用を足せないトイレの夢とか、憎いG(ゴキ○リ)の夢は
山ほど見たが
花が咲き乱れる夢なんて、初めて見たかも。

というわけで
IMG_9022.JPGちらし寿司。
なんと、コチラは炊飯器で作りました。
えーっと
いつものように お米を洗い、人参・たけのこ・干ししいたけを入れ
「すし酢」を入れて、こんぷをのせて炊く。
炊き上がったら、じゃこと、スライスしたきゅうりを混ぜ
すし酢で炊いたレンコンと、錦糸玉子と、お刺身(まぐろ・サーモン・いくら)をのせ、貝割れ大根を散らせばできあがり。
簡単なのに、本格的な味ですよー。
あとは、しじみとエノキの赤だし(はまぐりが高かったんだモン)と、かぼちゃとオクラの煮物。

この記事へのコメント

  • hukuzow

    夢といえば、幼少時期に階段から堕ちる夢を何度も何度もみました。多分、精神的なものが影響してたと思います。
    「天国の光が見えた!!!」
    はスルーしときますね(笑)
    最近、晩御飯の記事連発ですねー
    毎夜、よだれよだれ、なんですけど!
    2009年03月03日 23:19
  • fion

    この小説は映画化されてるものの原作ですよね。
    義母も難産だったため「光」が見えたようです。
    私は帝王切開だったのでもがき苦しみましたが・・・
    録音機の件、ありがとうございました。
    私も紹介くださったどちらかで考えてます。
    もうすぐ(?)TASCAMは新機種発売らしいので、DR-1が
    安くなることを願ってます。
    2009年03月03日 23:59
  • のりたま

    hukuzowさん>
    堕ちる夢って、そういえばあまり見たことがないかもー。

    晩ご飯、すぐにワンパターンになって
    書かなくなると思います(笑)
    2009年03月04日 22:36
  • のりたま

    fionさん>
    そうですそうです。
    映画は見ていませんが。

    そっかー。
    難産の方が『光』が見えるのかも。
    私も2日間、微弱陣痛で
    予定日より2週間遅れでしたから・・・

    帝王切開といえば、
    私は麻酔がきかなかったので
    痛いなんてもんじゃなかったです。
    「ココ切ります」って、マジックで線を引いてもらったのも、ハッキリわかりました。
    そのかわり、術後すぐに
    生まれた次男を抱かせてもらいましたし
    長男とも話すことができましたが・・・

    録音機、報告を楽しみにしてます!!
    2009年03月04日 22:45

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