西国三十三所・第3番札所

紀三井寺から、さらにバスで1時間弱移動して、第3番札所の粉河寺(こかわでら)へ。

ここは平坦な道で、バスから降りるとすぐでした。
大門を入ると、いくつかお堂があり、その先に中門。
 
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本堂の前には、粉河寺庭園。
これがとっても、珍しくて、迫力があります。
江戸時代中期に再建された本堂は、西国三十三所の中でも最大。
一重屋根の礼堂と、二重屋根の正堂が結合した珍しい複合仏堂だそうです。

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こちらでは、本堂の中に上がらせてもらって読経。
そのあと奥まで入らせてもらって
秘仏の千手観音立像の前(扉は閉じられています)で拝ませていただきました。

鐘楼の前の、立派なクスノキ。
そして ご宝印、御詠歌護符、散華、御影。
ご真言は
『おん ばざら だるま きりく』です。

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無事に3ケ寺に、お札を打つことができました。
次回は、大和路に行く予定です。

さてさて私には、大きな疑問がありました。
「仏様にお願い事をしてもいいのかどうか」ということです。
私は、いつ 誰から言われたのか 記憶にはないのですが
仏様には、願い事をしてはいけないと教えられました。
手を合わせるときは無心で、仏様に感謝の礼拝だけをするようにと。

ところが、巡礼をする際、
納め札(お経をあげたのは私です・・・という名刺のようなもの)には
願い事を書くようにと言われましたし
開経偈(かいきょうげ)、懺悔文(さんげもん)、般若心経
延命十句観音経、御本尊真言、回向文(えこうもん)と、読経をあげて
最後にわりと長い合掌礼拝の時間があり、そこで祈願をするようにと。

答えをみつけました。
西国三十三所札所会が、発行している『西国巡礼慈悲の道』に
紀三井寺の貫主さんの法話が書かれていました。

仏様、観音様には、どんなお願いをしても良いのです。
ただし、いつまでも自分1人の幸せを祈るに止まっているのでは、あまりに寂しい。
昔の人が、仏様への願い事を禁じてこられたのは
自分さえよかったらという我利我利の小願を疎まれたのでしょう。
われ人ともに幸せに生きていこうという大きな願い、大きな祈りに通ずる小願なら、
仏様はきっと許して下さるに違いありません。


迷いが消えました。
私の大切な人たちが、どうか健康で幸せに生きられますように。。。
そんな願いをこめて、これからも礼拝していきます。

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