ここは平坦な道で、バスから降りるとすぐでした。
大門を入ると、いくつかお堂があり、その先に中門。
本堂の前には、粉河寺庭園。
これがとっても、珍しくて、迫力があります。
江戸時代中期に再建された本堂は、西国三十三所の中でも最大。
一重屋根の礼堂と、二重屋根の正堂が結合した珍しい複合仏堂だそうです。
こちらでは、本堂の中に上がらせてもらって読経。
そのあと奥まで入らせてもらって
秘仏の千手観音立像の前(扉は閉じられています)で拝ませていただきました。
鐘楼の前の、立派なクスノキ。
そして ご宝印、御詠歌護符、散華、御影。
ご真言は
『おん ばざら だるま きりく』です。
無事に3ケ寺に、お札を打つことができました。
次回は、大和路に行く予定です。
さてさて私には、大きな疑問がありました。
「仏様にお願い事をしてもいいのかどうか」ということです。
私は、いつ 誰から言われたのか 記憶にはないのですが
仏様には、願い事をしてはいけないと教えられました。
手を合わせるときは無心で、仏様に感謝の礼拝だけをするようにと。
ところが、巡礼をする際、
納め札(お経をあげたのは私です・・・という名刺のようなもの)には
願い事を書くようにと言われましたし
開経偈(かいきょうげ)、懺悔文(さんげもん)、般若心経
延命十句観音経、御本尊真言、回向文(えこうもん)と、読経をあげて
最後にわりと長い合掌礼拝の時間があり、そこで祈願をするようにと。
答えをみつけました。
西国三十三所札所会が、発行している『西国巡礼慈悲の道』に
紀三井寺の貫主さんの法話が書かれていました。
仏様、観音様には、どんなお願いをしても良いのです。
ただし、いつまでも自分1人の幸せを祈るに止まっているのでは、あまりに寂しい。
昔の人が、仏様への願い事を禁じてこられたのは
自分さえよかったらという我利我利の小願を疎まれたのでしょう。
われ人ともに幸せに生きていこうという大きな願い、大きな祈りに通ずる小願なら、
仏様はきっと許して下さるに違いありません。
迷いが消えました。
私の大切な人たちが、どうか健康で幸せに生きられますように。。。
そんな願いをこめて、これからも礼拝していきます。
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