


『海辺のカフカ(上・下)』 村上春樹 新潮文庫
世界のあちらこちらでベストセラーとなったこの作品が、チェコの「フランツ・カフカ賞」を取ったということで、いよいよノーベル文学賞の有力候補に挙がりそうですね。ちなみにノーベル文学賞、日本人では、68年の川端康成と94年の大江健三郎の二人しか取ってないんです(谷崎潤一郎や三島由紀夫は、候補に挙がったけれど)
さて、最近の私はついつい、サラッと読める小説ばかりを読んでいましたので、久しぶりの上下巻!読み応えありました。
おとぎ話のような、ミステリーのような、ちょっと不思議な物語。村上ワールド炸裂。
クールな家出少年・15歳の田村カフカによる一人称語りと、猫と会話する初老のナカタさんを描いた三人称語りが、交互につながっています。始めのほうは、それがあまりにかけ離れすぎていて、何がなんだか???と、とまどいもあり、読み返したところがありました。後半、ふたつの話が結びついてくると、どんどん読むペースも上がったんですけど。学生の頃だったら、一気に読めたのかも知れないです。
性的な描写もわりとありました。15歳だからねポッ(。-ω-)人(-ω-。)ポッ
15歳のカフカくんは、仮説の中では母かも知れない50歳の佐伯さん・・・いや、15歳の佐伯さんの幽霊(?)に恋をします。う~ん、ややこしい。
私はというと、ふむふむ・・・15歳と50歳!!!
いいっすね~(*'-')フフ♪ 私もまだまだがんばりますっ★
私の15歳は・・・
こんなことまで書いて、身内が読んだら怒ると思うねんけど、かなり殺伐としていたように思う。グレなかったのは、そのときの担任・下元先生がとても良かったからだと、今でも感謝してます。(去年、偶然 近所で再会して声をかけたら、このころのことをすごく覚えていて下さってて、感激しました)
父がね、半年間、登社拒否をして、家にこもってたんです。
なのでね、高校受験のことも、親に相談できず、一人で決めました。
その当時、商業高校は就職率100%だったので、少しでも早く働いて、家を出たいと思っていた私は、なんの迷いもなく、地元集中のみんなと別れ商業高校へ行きました。
高校に入っても、1年生のときは、友達ができなくて、クラブ以外の時間は、全然楽しくなかった。授業中は、小説を読んだり詩を書いたり、イラストを描いたりして、まともに受けていないのに、定期テストでは、いつも3番までに入ってしまって、そんな学校が本当に好きじゃなかったです。ひぃぃぃ、イヤなやつ。
2年生からは楽しかったですけどね

「ある朝、グレゴール・ザムザがなにか気掛かりな夢から眼をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な毒虫に変わっているのを発見した。」
で始まるフランツ・カフカの『変身』を読んだのも、その頃。そのあとは安部公房にハマりました。
あぁ。。。また今日もオタク日記になってしまった。
晩ご飯はね、かつおのたたきと、高野豆腐&小松菜の煮物と、とろろ汁でございました。ゆきんこ先生の体操教室、ひさしぶりだったので、明日は確実に筋肉痛

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