19歳・・・

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『19歳~一家四人惨殺犯の告白~』 永瀬隼介 角川文庫

1992年3月5日、千葉県市川市でひと晩に一家四人が惨殺される事件が発生。
現行犯で逮捕されたのは、19歳の少年だった。。。ノンフィクション。

少年はほかに、行きずりの女性を強姦したり、路上ですれ違った車の運転手に傷害を与えたりするなど、1991年10月から一家殺害直後に逮捕されるまでの約5カ月間に計14の犯罪を繰り返した。
殺人を「ウナギを捌くよりも簡単」とうそぶき、「責任転嫁するつもりなど毛頭ないですけど、生まれるべくして生まれた死刑囚なんじゃないでしょうかね。ああ、この母親と父親から生まれたのなら、こりゃ僕みたいなのになってもおかしくないなと、時おり笑ってしまいたくなりますから」
そんなふうに、生い立ちや環境のせいにしてしまう。

たしかに少年の生い立ちには、同情したい部分も多々ある・・・だけど
「すべてが、なかったことになればいい」それで済むような事件ではない。
彼は犯行時、未成年ならば、どんなことをしても少年院どまりと思いこんでいたらしい。
死刑は絶対に無いと信じていて、少年院で勉強するための参考書やら学習書を差し入れさせて。

2001年に死刑が確定し、現在、東京拘置所に拘留中。
犯行当時少年(20歳未満)の死刑確定は、永山則夫元死刑囚以来。
「首を吊るされるのが決まっているのに、毎日今日か明日かと、死の足音に怯えながら暮らさなくてはなりません。」
そう手紙を書いた被告は、今も刑の執行を、ただ ただ 待っている・・・。

重かった。

この記事へのコメント

  • とくやん

    この本ちょっと興味あります!
    もう古本屋とかに出ているでしょうか?
    2006年08月10日 00:18
  • ピップ

    久しぶりの書き込みです・・・紹介されてた本、むちゃくちゃ興味が湧いたので、図書館のホームページで検索して、早速予約入れました。ありがとう^^私の家は市の中央図書館から近いので、最近よくお世話になっています。自宅のパソコンから検索&予約できるし、予約が確保されたらメールで連絡くれるし、ホント便利です。のりぽんに借りた「IWGP」シリーズも、図書館で借りて初めから読んでます。最新作の「灰色のピーターパン」は予約してて返却待ちです。早く読みたいなぁ。この前読んだ「アキハバラ@DEEP」も面白かったです。素敵な作者に出会えて感謝しています。本を読むきっかけを作ってくれたのりぽんに感謝^^
    2006年08月10日 00:52
  • のりぽん

    とくやんさん>
    もし、お急ぎじゃなかったら、次回 お店にうかがうときに、持って行きますよぉ~!
    読後の印象は、かなりブルーですけど。

    ピップちゃん>
    図書館が近いなんて、うらやましいな。
    門真市は、うちから、2駅向こうだからね。
    パソコンから予約できるなんて、ビックリ!

    「IWGP」シリーズ・・・なんのことだ???と、ちょっと悩みました。池袋ウェストゲートパークですねwww

    TV化されたものは、見てないけれど(そのうち見たい)、すごい面子やよね。
    長瀬智也、加藤あい、窪塚洋介、山下智久、佐藤隆太、妻夫木聡、坂口憲二、小雪、森下愛子、渡辺謙、阿部サダヲ、川崎麻世、小栗旬などなど。
    私の気になる人がいっぱい出てる。
    2006年08月10日 22:05
  • とくやん

    お、お願いします!
    2006年08月11日 00:37
  • のりぽん

    かしこまり~ヽ(`・ω・)ノ はぃっ!!
    2006年08月11日 18:28

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