痛快とフラストレション

職場のお友達に借りた本、2冊。

献身.jpg『容疑者Xの献身』 東野圭吾 文春文庫

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、
一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。
彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。
だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。
ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。


探偵ガリレオ・シリーズは、初めて読んだんですが
そうとう おもしろかったですぴかぴか(新しい)

最後は
「あーーーーーっ!!・・・そうやったんかぁ目
ミステリーというよりも、超純愛物語といえるかも。

もう一冊。
東電.jpg『東電OL殺人事件』 佐野眞一 新潮文庫
 
彼女は私に会釈して、「セックスしませんか。一回五千円です」といってきました―。
古ぼけたアパートの一室で絞殺された娼婦、その昼の顔はエリートOLだった。
なぜ彼女は夜の街に立ったのか、逮捕されたネパール人は果たして真犯人なのか、
そして事件が炙り出した人間存在の底無き闇とは…。
衝撃の事件発生から劇的な無罪判決までを追った、事件ノンフィクションの金字塔。


読書感想というか・・・
著者は、ネパールまで取材にでかけ、冤罪ではないかと叫んでいる。
この本のあとがき(2000年)は、無罪を勝ち取ったと結んでいる。
そして 本書の刊行後、2003年の控訴審では逆転有罪判決(無期懲役)。

さらに今年7月、あらためてDNA鑑定が実施され
遺体から採取された精液から検出されたDNAが、容疑者のものと一致しないものであることが判明したとのことで
まだまだ終わらない事件。

それにしても
なぜエリートOLの彼女が
毎晩 4人以上の客をとらないといけなかったのか。
彼女の心の闇に、もう少し迫って欲しかった・・・

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック