
95年直木賞受賞作。
主人公の女子大生ふうちゃんは、アルバイト(大学助教授が翻訳するエロティックな海外小説の口述筆記)をきっかけに、助教授と、奔放な恋愛を楽しむ助教授の妻と・・・3人のなんとも奇妙な関係が始まる。そこにあったのは禁断の・・・
『夫婦のあの秘密を知っているのが唯一、私だけである、という事実が私の誇りであり、心の支えだった。それは神にもまさる、どんな宗教にもまさる支えだった。』
後半、一人の青年の出現で、3人の関係が歪み、ついには悲劇をもたらす。
なんともドラマティックな作品でした。
始めから結末は書かれているのだけれど、じわじわとそこへたどり着くまでの、道のりがなんとも上手いですねぇ。
かなり引き込まれて読みました。
禁断の恋かぁ。。。

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