認知症になる前は、髪を美容院で結い、着物を着て過ごしていることが多かった。
その凛とした姿に、いつも私は憧れてました

ここ数年、少しずつ 認知症がすすみ、1年前の階段落下事故で大怪我をし、
要介護3と認定され、自宅での生活ができなくなった義母。
「着物を着る練習をしたいから、お義母さんの帯、貸して欲しいんですけど・・・」
半年前に尋ねたとき
「もう私は着物は着ないから、あんたが好きに着たらいいよ」と言って下さいました。
義母は、すでに着物の着方も帯の結び方も、忘れてしまっていました ・゚・(ノД`;)・゚・
それでも なんとなく 義母の和ダンスを開けることを
ためらう気持ちがあったのですが・・・
このままでは着物がかわいそう!! もったいない!!
もしもまたお義母さんが着たいっていう日がきたら
お返しすればいいんだから、貸してもらおう♪
そう思い切って、実家の和ダンスに恐る恐る手をかけると
うわ~っ

お召しでしょー 白大島でしょー


塩瀬の花柄小紋や 扇柄の江戸小紋


1つ紋の入った薄紫の色無地(地紋は青海波)と、紬の訪問着。


夏の帯も2本。 左下のは紗です☆



仕付け糸がかかったままの着物も。
なんだか感慨深い。
義母は、とても着物を大切にしておられたので
どの着物も手入れが行き届いている。
そしてそして
身丈・裄丈・前幅・後幅
誂えたように、私にピッタリ!!!
テンション上がる



顔がゆるみっぱなしの私を見て、あきれ顔の夫は
「着れるんやったら、持って帰ったらええ」と。
江戸小紋だけは丸洗いが必要ですが
あとは全て、そっくりそのまま着れます。
「お義母さんの大切な着物を、受け継ぐために
この家に嫁いできたのかも」
というのは冗談だけど、そんな想いがついつい湧き上がるほど。
着物たちが、着てくれる人を待っていた・・・??
なんてね( ´艸`)ムフフ
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