耳を武器に

.jpg 『息を聴け・・・熊本盲学校アンサンブルの挑戦・・・』
 富田篤 新潮社

8人全員が、視覚に障害を持つ盲学校の打楽器メンバーが、2005年全日本アンサンブルコンテスト(大学の部)に初出場し、全国大会で金賞を獲得するまでを描いたノンフィクション。

著者の富田篤氏は、フリー打楽器奏者として、活躍されている方で、当時は20代後半!
盲学校での指導は、全て無報酬のボランティアだったそうです。

後半は、涙・涙・涙。
通勤電車の中で、目を泣き腫らしている私って・・・と思いつつ、やめることができませんでした。

最後に掲載されているアンサンブルの楽譜を見て、心の底から感嘆!!!
特に鍵盤楽器の複雑なメロディ・・・
私は高校の吹奏楽部時代、打楽器の中でも、鍵盤楽器を担当することが多かったのですが、ピアノと違って、打楽器の鍵盤(マリンバ・シロホンなど)は、音階ごとに幅が違うのです。
低音は太く長い。高音は細く短い。
それをほとんど見えない視力で、複雑な音階を叩き出すなんて、まさに神業。

全てを読み終わったあと、あらためて表紙の写真を見て、納得。
ほんとだ。
耳を武器にしてる・・・

テレビでも取り上げられていたそうで・・・見逃してたなぁ。残念。

またまた刺激をいただいて、ますますSAX頑張るよぉ~ん♪

追記:きんかんさん、素晴らしい本をありがとう揺れるハート
今週中に返送いたします。
またオススメがあったら、よろしく(σゝω・)σネッ!!

この記事へのコメント

  • 恋済

    人間!って素晴らしい!!
    音楽!って素晴らしい!!
    努力!って素晴らしい!!

    僕はテレビ見ました。
    当然、感動しました。

    それ以上に「自分の堕落した人生」が
    恥ずかしくなりました。
    2007年03月01日 08:02
  • きんかん

    良かったでしょう~
    最近見た本の中ではベストでした

    またいいのを見つけたら、お知らせします
    といいつつ、音楽関係しか買わないからなぁ~w
    2007年03月01日 18:13
  • おじさんのサックス

    私はテレビを見ました、
    演奏を始める瞬間の表情・・・、
    なんとも表現に困る感動でした、
    音楽の力・・・、本当に凄いと思いました、
    このテレビ見ながら、
    聴力・・・のベートーヴェンの事が頭に過りました。
    2007年03月01日 20:06
  • sora

    中国の千手観音をご存知でしょう。私はこちらを思い浮かべました。あの集団はみんな耳が聞こえない人だけの集団です。なのにあのすばらしい動きの踊りを披露してくれます。ものすごい練習とよりすぐれた感覚によって。
    2007年03月01日 20:59
  • ワク

    さっそく図書館で手に入れることにします。
    2007年03月02日 22:48
  • のりぽん

    みなさん、返信が遅れてすみません。

    恋済さん>
    おっと!
    恋済さん、堕落してはるんですかw

    努力って・・・うちの子供たちに、一番欠けている言葉ですわ。とほほ。


    きんかんさん>
    ほんと、ありがと~♪
    また紹介してねっ!


    おじサクさま>
    おじさまも観てらっしゃったんですねぇ。
    視力がじゅうぶんでない分、他の感度が良くなるというか、感性が研ぎ澄まされるのかもしれませんね。
    2007年03月03日 11:43
  • のりぽん

    soraさん>
    「極上の月夜」で観ました!!!
    ご存知ない方は、下記をクリックで見れます。
    http://www.youtube.com/watch?v=1sh6RzzMrcw
    あまりの素晴らしさに、しばらくテレビにむかって、拍手し続けたことを覚えています。
    あの方たちは、全員、聴覚障害者だったのですねぇ!!! ますますすごい・・・


    ワクさん>
    きっとワクさんも、はまると思います!
    2007年03月03日 11:51