もう一度会いたい人

一生に一度だけ、亡くなった人に、会えるとしたら・・・
ツナグ.jpg『ツナグ』 辻村深月 新潮文庫

死者との再会を無償で叶えてくれるという使者。

4つのオムニバス形式の話と、最後は使者側の話。
最後の章で、全てが見えて、読後感がスッキリ。
中でも「親友の心得」という女子高生の話は、秀逸かと。

読んでいる間中、考えてた。
自分は今、亡くなった誰と会いたいだろう。
自分が死んでしまったあとは、生きている誰と会いたいと思うだろう。

生きているうちも、死んでからも
どちらも1回ずつのチャンスしかない。

何年かしたら、また読み直したい作品。

他に読んだのは、この6冊。
DSC_2664.JPG
『ふがいない僕は空を見た』 窪 美澄 新潮文庫
『せんせい。』 重松 清 新潮文庫
『栞子さんの本棚~ビブリア古書堂セレクトブック』 夏目漱石他 角川文庫
『車掌さんの恋』 有吉玉青 講談社文庫
『樋口可南子のものものがたり』 清野恵里子 集英社
『きもの、着ようよ!』 平野恵理子 筑摩書房

せんせい。は、泣いたなたらーっ(汗)
だいたい一話が、通勤電車で読みきれる長さなので
天満橋に着く手前で、涙腺がやられる(笑)

栞子さんの本棚・・・は、ビブリアに今まで登場した本の一部を。
「クラクラ日記」とか「せどり男爵数奇譚」とか
読んでみたいな~!!と思ってた本を、ちょこっとずつ一冊にまとめてあるんやけど
中途半端にかじる感じで、不完全燃焼の連続っぽい。

あぁ・・・このごろ 
暑さに負けて、着物を着てません。
花火を観に行くこともないので、浴衣すらあせあせ(飛び散る汗)

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック