耕 治人(こう はると) 講談社文芸文庫
6編からなる短編小説集です。
後半の3編は、耕氏が亡くなる前々年から、81歳で命が終わるまで
まさに命を懸けて書かれた作品で
脳軟化症から認知症になっていった妻との生活を書き綴っています。
これらの小説が書かれた昭和60年代は、まだまだ認知症の知名度は低く
夜中に尿を漏らした妻に対して
《これも50年、ひたすら私のために働いた結果だ。そう思うと、小水が清い小川のように映った》
と、自責の念にかられ、介護をすることを、まるで懺悔のように感じられていました。
なんとも胸が痛む作品でした。
この、講談社文芸文庫というのは、私の気になる作品がたくさん出てるんですが
めーっちゃ高くて、買うのに躊躇してしまうんですよねぇ。
文庫で1200円(税別)。 普通の文庫の2倍。なんで???
他に読んだのは

M子ちゃんからお借りした
『めづめづ 和文化研究所 京都』小栗左多里&トニー・ラズロ 情報センター出版局
香道・茶道・華道・精進料理・友禅・蒔絵・・・などなど
楽しいマンガ満載で、京都の和文化をわかりやすく解説してくれてます!
『心が疲れたらお粥を食べなさい 豊かに食べ、丁寧に生きる禅の教え』
吉村昇洋 幻冬舎
常に安くて美味しいものを求めて、ネット情報を参考にしている私にとっては
ちょっとドキッとするようなことが書かれておりました(ノ∀`*)ペチョン
せめてもう少しゆっくり噛み、味わって、食材と作ってくれた人に感謝して食べよう。。。
『痴呆を生きるということ』 小澤 勲 岩波新書
精神科医の立場から、認知症について書かれた本。
上記の、耕氏の作品が紹介されていました。
2003年初版なので《痴呆》という表現がなされています。
『きものは、からだにとてもいい』 三砂ちづる 講談社+α文庫
靴をはきたくない、ストッキングをはきたくない。
ぴったりした窮屈な西洋下着を身に着けたくない。
ある日突然、そう思い立ち、洋服から着物の生活に変身した著者。
肩ひじ張らず、自然に和服に親しめる心意気がたくさん。
そうなんよねー、昔の日本人は、みんな着物を着ていたんだもんねぇ。
激しく同意できる箇所、多数。
普段着に着物を着て、くつろげるような暮らし、憧れます
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