着物好きを公言している私、見逃すわけにはいきません。
『絣の美 -模様の世界ー』@大阪日本民芸館
大阪日本民芸館って、初めて行きました。
万博公園の中にあるので、高~い駐車場代がかかります(涙)
展示は、鳥取県の弓浜絣を中心に、約120点。
幾何文や動植物を表す絵絣の組み合わせが、なんともいえない美しい織物。
四角い文様は「豆腐」っていうんやね( *´艸`)
「子持ち」ってなんやろなぁ。。。4隅の点??
まん丸くデザインされた鯉とか、好きすぎるー
第2展示室では、弓浜絣の制作工程を紹介するDVDが放映されていました。
ちょっと観たら、すごい興味がわいて
どっぷり最後まで観てしまいました。
絣って、経糸に横糸を通して、機織り機でパタンパタンと織る
そんなイメージだけはあったんだけど
繊細な工程、とてつもない手間に驚愕し、そして感動しました
伯州綿から種を除き、糸車で紡ぎ
「種糸」と呼ばれる1本の糸を、絵台に張って、型紙から図柄を写しとり、墨で塗っていく。
次に横糸を4本束ねたもの(この工程がまた大変)と、種糸を重ねて、
墨で染まった部分を、きつく縛る(その部分が染まらない)
そうやって横糸を染め抜き
次は経糸(たていと)を、反物の幅に合わせて、もつれないようにセットするんやけど
またこの工程も、気の遠くなるような作業なのね。
そうして経糸に、模様が描かれた横糸を、織り合わせていくわけやけど
自然とズレや乱れが生じ、それがこの絣の、最大の魅力でもあるわけですねー(〃▽〃)
とてつもない手間のかかる絣は、当然、高価な反物になるわけですが
残念ながら絣は、普段着としてしか着用できないため
普段着に高価な絣・・・需要が伸び悩まれるのは想像に難くない。
たしかにこちらの民芸館のお土産売り場に売られていた絣の製品も
ブックカバーだけでもかなり高価で、簡単に買えるものではありませんでした。
これからも後世に伝えていきたい技法だけれど、絣が普段着でしか着用できないとなると
とんでもない贅沢な着物となってしまい、存続の危機を感じてしまいます。
着物の格、素材や模様で決めるのって、そろそろやめにしないと
日本の大切な伝統技法が、そのうち衰退してなくなってしまうのではないでしょうか・・・
本当に良いものは、たとえ綿素材であっても、どんなパーティーでも着ていけるような
そんな日本になればいいのにと思います。
おまけ。
万博の「平和のバラ園」に咲いていたノリータ。
9年ぶりの再会!!!
(9年前の日記は、コチラ~笑)
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