十二神将の魅力・新薬師寺

奈良市高畑町にある西国四十九薬師霊場第6番札所・新薬師寺へ。
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「新薬師寺」という名前から、なんとなく今まで行きそびれていたお寺。
「新」は新しいという意味ではなく、「あらたかな」ということらしい。
薬師寺とは無関係で、747年の創建だそうです。

南門から入ると、とてもシンプルな境内。
元々は壮大な伽藍のお寺でしだか、そのほとんどが火事で焼けてしまい、
焼け残った今の本堂(もともとは修法を行うためのお堂)の周囲だけが
現在の新薬師寺になったそうです。

鐘楼
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池の向こうには、竜王社
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実忠和尚御歯塔
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地蔵堂
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十一面観音菩薩立像、薬師如来立像、地蔵菩薩立像を安置。

本堂(国宝)の入口は西側(向かって左側)にあります。
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本堂の前に手水場と井戸
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本堂に一歩足を踏み入れると・・・
今まで見たことないような、世界が広がっていました!
天井は張られておらず、40本の円柱が屋根を支えています。
その中央、円形の土壇(高さ90cm、直径9m)の上に
ご本尊の薬師如来様(国宝)を中心に、十二神将様(12体中、11体が国宝)が円陣を組んで、お薬師様を護衛しています。
平安時代初期の作といわれる薬師如来様は木彫りで、像高は約2m。
十二神将立像は奈良時代作の塑像で、像高は152~166cm。

十二の方角を守り、十二支の保護神とされる十二神将立像の前には、
それぞれろうそくが供えられています。
薄暗いお堂の中、あちらこちらにロウソクの炎が揺らめき、幻想的な雰囲気。

本堂を出て、正面の門をくぐると
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池泉式庭園があり
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香薬師堂
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香薬師堂の隣、庫裏では「まぼろしの色彩を追って~奈良新薬師寺 天平のバザラに会いたい~」というDVDが放映されていて
これが魅入ってしまうような素晴らしいビデオでした。
十二神将の表面にかすかに残る色彩の痕跡。どんな色彩に身を包んでいたのか。
その夢を追う彩色再現スペクタクル!!・・・という内容で
レーザー計測し、コンピューターグラフィックスを使って、実に鮮やかな色彩を蘇させるのです。
そして最後、その色彩が色褪せていき、今の色に・・・
切ないBGM効果もあって、感動して涙腺が危なかったです。

こちらは本堂から庫裏へと向かう門
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DVDを見た後、再び本堂に戻り、あらためて十二神将を見上げると
かすかですが、色彩が残っているのを確認できました。

堂内では、陶器製の十二神将立像のフィギュア(高さは約20cm)が販売されているのですが、
これが見事な出来で・・・
相方、午年の守護神・珊底羅(サンテラ)大将と
わたし、巳年の守護神・因達羅(インダラ)大将を買ってしまいました!
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いただいた御朱印です。
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JR東海のHPに、十二神将立像についての詳しい紹介があります。
CM「うましうるわし奈良~新薬師寺篇」の動画コチラもぜひ。

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