特別公開・不空院

新薬師寺の東門側を行くと、風情のある土塀があり


その少し先にある不空院へ

。
通常は一般公開されていないお寺（事前予約要）ですが、このたび春の特別公開ということで
予約せずに拝観できました。

門を入ると、手水場までのところに、西国三十三所のお砂踏みがありました。


手水場の前には、修行大師像（弘法大師様が修行されているときの像）


本堂


鎌倉時代作の不空羂索観音菩薩様（重文）は、一面三目八臂。
お顔が一つ、眼が三つ、腕は八本のお姿で、額に第三の眼「仏眼」があります。
春日大社とご縁が深く、そのため菩薩様の御前には　鏡と夫婦鹿が置いてあり、
お身体には鹿の皮を纏っているそうです。
本堂内には、説明して下さる方がいて、教えて下さいました。
この夫婦鹿がかわいいのです♡　（写真はパンフレットから拝借）


不空羂索観音菩薩様の左の厨子には、秘仏の宇賀弁財天女像（室町時代作）。
八臂で、頭上には宇賀神（頭は老人で身体はヘビ）を乗せています！
よく見えない・・・と身体を乗り出していたら、さきほど説明して下さった方が、
双眼鏡を貸して下さいました。
福々しいお顔立ちで、頭上の宇賀神もよく見えました。双眼鏡、ありがたや～。

本堂前には
えんきりさん（法竜大善神）と
えんむすびさん（黒竜大神・市杵嶋姫大神）があります。

二つが隣り合っているのは、結ぶと切るは一つの事象に同時にあるもの。
「結ぶ時には切らねばならぬものがあり、切ろうとするには新たに結ぶが良い」
鳥居の両脇にいるのは、たぬきでしょうか、狐でしょうか？？？

いただいた御朱印です。