長浜で 次に向かったのは、向源寺。
シーンと静まり返り、ここには観音様はいらっしゃいません。
少し歩き・・・
渡岸寺(どうがんじ)観音堂へ。
こちらには手水場もあります。
寺務所の裏には池
本堂
本堂から渡り廊下で続いている宝物館に、国宝の十一面観音さまがおられました。
高くなった土台の周りには、正方形の枠がありますが、かなり近くでそのお姿が拝見できます。
像高は194cm(頭上面を含む)、ライトアップされ、荘厳な雰囲気です。
何より素晴らしいのは、360度、観音様をどの角度からでも拝むことができるのです。
つまり・・・十一面観音様の後ろのお顔を拝むことができるのです!!
国宝維持保存協賛会の方々が、交替で維持管理に当たられているそうで
くわしい説明などもして下さいました。
こちらの観音様は、頭上にのせている小面がとても大きいのが特徴で、表情がよく見えます。
本面とその上の2面は慈悲菩薩面、左の3面(2面は頭上・1面は耳の後ろ)は怒っている瞋怒面(しんぬめん)、
右の3面(2面は頭上・1面は耳の後ろ)は牙を出している狗牙上出面(ばくげじょうしゅつめん)で
真後ろには「暴悪大笑面(ぼうあくだいしょうめん)」があり
さらに頂上部にある小面(宝冠をつけた菩薩の相)を合わせて全部で十一面。
この真後ろのお顔がなんとも言えない表情なのです。
歯をむき出しにして、悪魔のような大笑いをしているお顔・・・衝撃です。
ネットで検索すると、すぐに写真が出てきますので、ぜひ探してみて下さいね!
いや~、それにしても美しい。
後ろから見たプロポーションなどは、とても艶やかで女性的。
渡岸寺が、戦火に焼かれた際、この観音様は土地の人の手で救い出され、
地中に埋められて難を逃れたと伝えられているそうです。
そんな歴史を感じさせないほど、きれいないい状態で安置されています。
境内には、井上靖の文学碑があります。
「星と祭」という作品の中で、渡岸寺の十一面観音様について書かれているそうです。
いただいたご朱印です。
駐車場に戻る道でみつけました。
スーモみたいでかわいい♡
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