西国三十三所(二)・善光寺(前編)

西国三十三所巡礼・お礼参りの旅、2日目は宿坊の玄関に、朝の5時集合。
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宿坊の方に案内していただいて、善光寺へ。
6年ぶり、三度目の参拝です。前回の日記はコチラ

山門へ進む参道の入り口にある「駒返り橋」と呼ばれる石橋。
源頼朝が善光寺を参詣した時に、馬の蹄が穴に挟まってしまった為に駒を返したそうです。
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ぬれ仏さまの左側、朝日が昇ってきました。
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山門(重文)
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楼上には「善光寺」と書かれた額。
「鳩字の額」と呼ばれ、鳩が5羽隠されています。
そして「善」の一字が牛の顔に見えます。
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香炉にお線香をお供えし、このあたりでしばらく待ちます。
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「大勧進からご住職が出てこられたので、膝をついて屈んでください」と声をかけられました。
跪いて合掌し待っていると、赤い傘を差しかけられたご住職が本堂に向かって歩いてこられ
一人一人の頭の上に、数珠を当てて下さいました。
これが「お数珠頂戴」です。

そのあと、私たちも続いて本堂の内陣に入りました。
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善光寺のお朝事(おあさじ)は、毎朝 日の出とともに行われるので、
日によって始まる時間が変わりますが、7月は毎日5時半から。(コチラにカレンダー)
まずは大勧進のご住職が法要を行われるので、天台宗です。
善光寺は宗派が無い寺院ですが、天台宗と浄土宗の法要が交代で行われるのです。
途中、緞帳があがり、厨子の中も見えるのですが、それは秘仏のご本尊さまではないそうです。

天台宗の法要が終わると、次に大本願のご住職が登壇され、今度は浄土宗の法要が始まります。
こちらは小柄な女性で、御年94歳だとか。
天台宗も浄土宗も、最後はご住職が私たちの方を向かれ、
全員で「南無阿弥陀仏」を10回ほど唱えます。

この法要のあと、供養や祈願が行われるのですが、私たちは後半に呼ばれるとのことで
先に「戒壇めぐり」をさせていただきました。
一寸先も見えない真っ暗な中を歩き、ご本尊様の真下にあるという「極楽のお錠前」に触れ、
仏様とご縁を結ばせていただきました。

供養・祈願の順番が回ってくると、内々陣まで入らせていただきます。
順番に名前と祈願内容を読み上げて、祈願していただきました。
薬王院(宿坊)さんに泊まった特典(?)で、
夫婦の場合は連名で、祈願料は1名分の3000円でした!
いただいたお札(家族の無病息災を祈願)と散華です。
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お朝事のあと、本堂の横の出入り口から出ると、また跪いて下さい・・・と言われ
今度は大本願のご住職さまからお数珠頂戴をいただくことができ、とても感動しました!
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歴代回向柱納所には、7年に一度開かれる御開帳時の回向柱が10本。
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この柱は、長い年月を経て土に還っていきます。
現在一番古い柱は、昭和30年のもので、高さが約30cm程になっています。
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このあと宿坊に戻って朝食をいただき、チェックアウト後、再び善光寺へ(つづく)

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