播磨路の古刹・鶴林寺

兵庫県小野市から加古川市に移動して、「西の法隆寺」こと刀田山 鶴林寺へ。
新西国霊場第27番・西国四十九薬師霊場第22番・関西花の寺二十五霊場第9番札所です。

仁王門
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手水舎
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仁王門の向かいに立つ、国宝の本堂
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内陣の厨子には、秘仏の薬師三尊像(重文)と持国天・多聞天像(重文)が安置されています。

経蔵
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行者童(重文)
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山岳修行のリーダー・神変大菩薩(役行者)が安置されているそうです。

新薬師堂
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本堂のお薬師様は秘仏とされているので、こちらにはどなたも拝めるようにと
薬師三尊像(薬師如来・日光菩薩・月光菩薩)と、十二神将様が祀られていて
大きな薬師如来様は、木の根っこをたくさん重ねた台座に座られています。
十二神将様のお一人、摩虎羅大将さんは、ウィンクをするかのように片眼をつぶられていて
2004年のTV番組「トリビアの泉」で紹介されたことがあるそうです。

そうこうしているあいだに、13時になると
境内に案内の放送が流れました。
いつもは非公開の3つのお堂を公開して下さるそうです。
三重塔・常行堂・太子堂です。
(14時になると、さらに鐘楼堂も公開)

三重塔
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日頃は閉じられている柵を開けていただき、大日如来様を拝ませていただきました。

常行堂(重文)
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蔀戸を開けて下さり、阿弥陀如来様に合掌。

そして国宝の太子堂(法華堂)。
普段は閉じられている桟唐戸を開けて下さり、外陣に入らせていただきました。
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内陣の須弥段には、釈迦三尊像(釈迦如来様と普賢・勢至菩薩様)が安置されています。
住職の方が、説明をして下さいました。
煤で黒ずんでいる柱や壁には、鮮やかな九品来迎図が描かれていたそうで、
復元されたものが宝物館に展示されているそうです。
ご本尊様の周りを巡りながら念仏を唱える仏堂で、元々は 正方形でしたが
後に礼堂部分を付け足した・・・という珍しい造りになっています。
庇や縁に継ぎ目があります。

宝物館に模型がありました。
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鐘楼(重文)
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内部の朝鮮鐘も重要文化財だそうで、このあと14時から公開されるとのことでした。

境内には数人、ボランティアで案内されている方がおられ
今日は「播磨学研究所」の特別講義が、14時から開催されるために
4つのお堂が公開されることになったそうです。
その方も、こんなことは初めてだとおっしゃっていました。
鐘楼堂の公開時間までは待てなかったのですが
あとの3つのお堂が見れたのは、なんという幸運!!

弁天堂の向こうは、不動明王様が祀られている護摩堂(重文)
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聖観音様が安置されている観音堂
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宝物館には、常行堂の須弥壇やその周りの柱・壁が再現されていて
左の前腕と右手首が欠けている十一面観音様(重文)や
「あいたたの観音さん」と呼ばれる、白鳳時代作の金銅聖観音立像(重文)がおられました。

境内にある塔頭・浄心院(拝観不可)の門の飾り瓦が素敵♡
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境内にあるカフェでは「あいたた最中」を( *´艸`)
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胸元の飾りを模しているのですね。

いただいたご朱印です。
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