運慶・最初期の作と出会う(円成寺)

奈良市忍辱山町の、忍辱山 円成寺へ。
駐車場から石塔の脇にある階段を降りると
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浄土式と舟遊式を兼備した寝殿造系庭園「円成寺庭園」(国の名勝指定)が広がり
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楼門が正面に見えています。

楼門の近くまで行って見上げたところ。
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結界がしかれているので、こちらから登って入ることはできません。
多宝塔左側の入山受付で400円を納め、境内へ。

本堂側から見た楼門(重文)です。
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本堂(重文)へ。
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こちらの本堂、とても珍しい春日造社殿両庇付寝殿造。
正面から見ると、中央に階段、左右には舞台があります。
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内陣に入ると、左右に小部屋のような形で、局(つぼね)・御堂・経蔵・宝蔵などが設けられ
局には開山当初の本尊と伝わる十一面観音様が安置されています。

そして中央の須弥壇には「三方解放高御座型大型厨子」にご本尊の阿弥陀如来様(重文)。
四天王様(重文)は、衣装の模様などが鮮やかに残っています。
また母屋四本柱には、楽器を演奏し舞い踊る菩薩様たちが、極彩色で描かれているのですが
かなり色彩が残っているので驚きました。

本堂の右手には、鎮守拝殿と
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国宝の春日堂・白山堂。
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さらに奥には、宇賀神本殿(重文)
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拝殿の向こう側に鐘楼がありますが、こちらは撞けません。
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本堂の左側には護摩堂。
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多宝塔。
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現在の塔は平成2年(1990)に再建されたもので、ピカピカの大日如来様が祀られています。

もとのご本尊・運慶作、大日如来様(国宝)は「相應殿」に安置されています。
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私の肩の高さぐらいまでは、透明な仕切りがありますが
その上は何も遮るものがないので、かなり近くで拝ませていただくことができました!
軽く閉じられているように見える目には、玉眼が嵌められ
光があたると、うっすらと開いているのがわかります。
25歳の運慶さんが約1年かけて完成させたという大日如来様。
しばらくその前から動けなくなりました。

いただいたご朱印と
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クリアファイルです。
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