1年のうち、2日間(4月17・18日)だけご開帳される秘仏・如意輪観音様の御開帳ということで
河内長野市の檜尾山 観心寺へ。
新西国三十三箇所客番・関西花の寺二十五霊場第25番・役行者霊蹟札所・神仏霊場巡拝の道第56番
お寺のHPには、拝観は9時からで、ご開帳は10時からと書かれておりましたが
念のため電話で確認すると、納経所が開くのが9時で、参拝は7時から可能とのこと。
8時40分に到着したら、すでに数名の参拝客がおられました。
山門
入るとすぐに受付があり、ご開帳日の特別拝観料¥700を納めます。
ご開帳の時間までは、金堂以外の境内をゆっくり参拝。
山門を入ってすぐに右に進むと、後村上天皇御旧跡があり
左には、中院があります。
手水場
拝殿と
重文の鎮守堂(訶梨帝母天堂)
訶梨帝母(かりていも)とは、鬼子母神様のことです。
正面の金堂の前を通り過ぎ
右手に進むと、大日如来様が祀られている建掛堂(重文)
鐘楼
弁天堂
不動明王様と普賢菩薩様が祀られている阿弥陀堂
修行大師様と
階段を登ると、弘法大師様が祀られている御影堂
役行者が祀られている行者堂。
そして奥には、開山堂。
開山堂は、内陣まで入ることができました。
祀られているのは、道興大師様。
楠木正成の首塚
新待賢門院墓
金堂まで戻ると、まだ時間が早いので、左の奥の方へ。
大威徳明王様が祀られている牛滝堂
恩賜講堂(重文)
霊宝館へ。
こちらの霊宝館、重要文化財の仏様がたくさんおられます。
聖観音様が4体、十一面観音様、地蔵菩薩様、本尊の試作と伝わる如意輪観音様。
そしてもともとは建掛塔に安置されていた弥勒菩薩様・宝生如来様・釈迦如来様・薬師如来様。
さらに秘仏ご本尊様のご開帳と合わせて、特別公開されたのが
とても小さな厨子に入った愛染明王様と、白鳳時代の金剛仏・観音菩薩立像と釈迦如来坐像。
貴重な仏様ばかりです!
まだ時間があるので・・・
『星塚めぐり』をいたしました。
1200年前、弘法大師様がご本尊様(如意輪観音様)の周りに配置された北斗七星の塚です。
全部で7つあり、立体の七星如意輪曼荼羅を構成しているそうです。
まずは星塚1番・貧狼星
2番・巨門星
3番・禄存星
4番・文曲星
5番・廉貞星
6番・武曲星
7番・破軍星
一巡すると厄除けになるそうなんですが
えーっと・・・実は、7番から1番まで逆にまわってしまいました(ノ∀`*)ペチョン
さて、時刻は9時半。
金堂(国宝)のところに戻ると、ご開帳を待つ行列ができていました!
(この写真は、行列が出来る前に撮影)
やばーっ。さっそく並びます。
ザッと数えて、40番目ぐらいでしょうか。
30分待つ覚悟でしたが、10分ほどすると、金堂を開けて下さり
外陣まで入らせていただきました。
内陣とのあいだの仕切りは開け放され
秘仏の如意輪観音様(国宝)のお姿を拝見させていただくことができました!
約20分ほど、観心寺の歴史、如意輪観音様の6本腕に持たれているものの説明など
お寺の方のお話を拝聴しました。
お話のあと、前列の方が退かれたので、内陣に進み、如意輪観音様を拝ませていただいたのですが・・・
こんなに美しくて肉感的な観音様は初めてです。官能的ともいえるほど。
表現が難しいのですが・・・「ぽわ~ん」とした艶っぽい印象を受けるのです。
『平安時代の密教美術の最高の仏像』と言われるわけが、ちょっと実感できました。
左右の厨子の扉は閉まっていて、右に不動明王、左に愛染明王が祀られているそうです。
厨子の前には四天王様も。
大きな板製の両界曼茶羅があり、その向かって左には
「大随求菩薩画像」(重文)が特別展示されていました。
大随求菩薩様は、人々から苦難をとり除き、福徳を与えて下さる仏様です。
ご真言がとても長くて、唱えにくい(^_^;)
「おんばらばら さんばらさんばら いんじりや びしゅだに うんうん ろろしゃれいそわか」
いただいた特別ご朱印です。
この記事へのコメント