奈良県明日香村の新西国第9番霊場・鳥形山 安居院 飛鳥寺へ。
蘇我馬子の発願により、西暦600年前後に建てられたという日本最古のお寺です。
手水場はなく、飲料水が飲めるところと、ポストがありました!
境内は無料です(駐車場は500円)
池の前には、水掛け石像が3体並んでいます。
立て看板の説明によると、右から
弘法大師様(1回かけて 交通安全 子ども安全 学業成就)
観音様(2回かけて 家内安全 家業繁栄 商売繁盛)
不動明王様(3回かけて 恋人を得たい 夫婦円満 良縁成就)
と、水をかけて祈ればいいとのこと。
鐘楼で鐘を撞き
拝観料350円をお納めし、講堂の中へ。
ご本尊の飛鳥大仏こと、釈迦如来様(重文)がドーン!!と、出迎えて下さいます。
高さは約3m。
いただいたパンフレットによりますと、当時は銅15t、黄金30kgを用いて造られたそうです。
飛鳥時代の特徴的(面長でアーモンド型の目、アルカイックスマイル)な顔立ち。
二度の落雷による火災で大きく破損し、修復箇所が痛々しくも見えますが、ちょっとブラマヨの吉田くんに似ているせいか(ごめんなさい)
親近感がわいてしまいます(〃▽〃)
お寺の方が説明をして下さいました。
西暦609年に開眼された日本最古の仏像が国宝になっていないのは、修復部分が多いから。
お堂は火災で焼けて江戸時代に再建されたものですが、飛鳥大仏は創建当初からずっと同じ場所に座られているそうです。
創建時は、南大門・中門・五重塔・中金堂・講堂が一直線上に並び、塔の東西に金堂を配置するという飛鳥寺式(一塔三金堂形態)と呼ばれる伽藍で、百済のお寺を参考に建てられたのだとか。
そしてお話の最後に・・・なんとこんな一言!
「どうぞ写真を撮って下さい。そしてお帰りになられてから、何度でもお写真を拝んで下さい」と。
わーい!!! みんな一斉にカメラを取り出しました。
飛鳥大仏こと釈迦如来様です。
飛鳥大仏の向かって右側に安置されている阿弥陀如来様と
左側には聖徳太子孝養像
16歳の時に父親の病気回復を祈願されているお姿。
これまでたくさんのお寺に参拝してきましたが、こうして写真撮影ができるお寺は
東大寺と飛鳥寺だけです。
仏様の写真を撮るなんて・・・と、眉をひそめられる方もおられるかも知れませんが
私はコレクションしているお寺のパンフレットや、仏像を紹介する書物などの写真を何度も見返すことで、
よりいっそう その仏像を好きになるような気がするのです。
本堂から廊下を通って裏に行くと、お庭がありました。
廊下には展示ケースに、寺宝や仏像がおさめられていて
木像の勢至観音様などもおられました。
本堂の前には、金堂の礎石。
観音堂には、新西国のご本尊、聖観音様が安置されています。
地蔵尊
地蔵尊の隣にある西門を出て、80mほど歩くと、蘇我入鹿の首塚がありました。
のどかな田園風景を眺めながら、7世紀の頃はこのあたりに都があったんやなぁ~・・・
と、しばし飛鳥時代に想いを馳せました。
いただいたご朱印です。
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