四国は弘法大師様のご生誕の地ということで、四国八十八ヶ所のほかにもたくさんの霊場があります。
その中でもお遍路さんに親しまれてきた、弘法大師様とご縁の深いお寺で構成される
四国別格二十霊場というものがあります。
四国八十八ヶ所と組合わせて巡ってもよし、
八十八ヶ所の巡拝を終えてから改めて二十ヶ寺を巡り、あわせて百八ヶ寺=108の煩悩を滅するのもよし!
前置きが長くなりました。
西国三十三所観音巡礼三度目の途中ではありますが
平行して、四国別格二十霊場お遍路の旅を始めることにいたしました~!!
本日は日帰りで徳島県の3ヶ寺。
6時40分に家を出て、明石海峡大橋を渡り(この橋、最高に好きだ~♡)
標高691mの大山に入り、車1台がやっと通れるほどの幅しかない山道を5kmほど進みます。
1番札所で納経用品を買えるという情報があったので、霊山寺のようなイメージで来たら
思いっきり山の中Σ(・ω・ノ)ノ???
徳島県上板町にある第1番札所・佛王山 大山寺(たいさんじ)です。
仁王門
金剛力士像
阿形の力士像の背中に、ハエの巣があるようで、近づくと大量のハエが出てきました(T_T)
門前には、こんな大きな灯籠が。
お迎え童子として、矜羯羅(コンガラ)童子様が祀られています。
コンガラさんといえば、合掌しているかわいい姿が多いのですが・・・?
山門から約260段の石段を登ります。
一段の幅が狭く、濡れた落ち葉がたまって、けっこう怖い。
階段の先に見えたのは・・・
鐘楼門。
ロープを下に引くと、鐘を撞くことができます。
アジサイがきれいです。
さらに石段を登り・・・今度こそ見えてきたのは・・・
本堂の屋根でした。ホッ。
まずは手水場へ。
ええーっ!? Σ(・ω・ノ)ノ???
龍(たぶん)の頭の上が、大変なことになっています。
わーい! ひさしぶり!
コンパクトな境内です。
左の大きな建物が本堂、右の赤い屋根が大師堂、手前は柴燈(さいとう)護摩道場。
まずは本堂に線香とロウソクを供え、四国八十八ヶ所用の経本を見ながら読経。
内陣はよく見えません。
ご本尊は千手観音菩薩様なので、ご真言は「オン バザラ タラマ キリク」です。
脇侍には毘沙門天様と不動明王様も祀られているそうです。
彫刻が素晴らしい。
大鏡餅を載せた三方
毎年1月第3日曜日に「力餅」と呼ばれる行事が行われていて
大鏡餅(86キログラム)を載せた三方(合計169キログラム)を抱えて、歩く距離を競うそうです。
本堂の左側には、コンガラ童子さんが。こちらは合掌されてますね。
コンガラ童子様のご真言は「オン バサラキ タツタリ ソワカ」
大師堂にも線香とロウソクを供えて読経。
こちらは内陣がうっすらと見えました。
中央に弘法大師様、左右に理源大師・役行者・三宝荒神・愛染明王・聖天が祀られています。
本堂と大師堂を結ぶ回廊
絵馬の言葉「人生すべて 良縁」
いい言葉だなぁ!!
本堂の左には、髪懸(びんかけ)堂と「薄雪」という馬のお墓があり
髪懸堂には、薄雪を偲んで奉納された、鋳造の銅馬が祀られ、ペットの守り神とされています。
柴燈護摩道場には、不動明王様とコンガラ・セイタカ童子様の像。
弁慶手植えと伝わる樹齢800年の「弁慶イチョウ」
こちらには重要文化財の「銅経筒」が所蔵されているそうなのですが
どこにあるのか、不明でした。
納経所にて
各お寺の境内図が掲載されている「楽しくなけりゃ・・・遍路じゃない!」というガイド本と
お経とご真言が載っている「仏前勤行次第」と、別格霊場用の納め札を購入。
このあと納め札だけ、納めに戻りました。
そして別格二十霊場専用のご朱印帳も。
左側は私用のご朱印だけのもので、右側は相方用の前半はご朱印、後半は御影と散華を入れるポケットがついたものです。
左側はカラーのイラストページは上質紙で、ご朱印をいただくページは和紙、
右側は白黒のイラストと各寺のすかし寺紋が入ったオール和紙。
いろいろあるんですねぇ!
いただいたご朱印と
御影と散華です。
散華は、四国別格二十霊場草創50周年記念の特別散華。
納経所を出て、ふと見ると・・・そこに駐車場がありましたΣ(・ω・ノ)ノ???
私たち、仁王門のところに停めて、危なげな石段を上ってきたのですが、もっと簡単に参拝できたようですね(笑)
そして帰ってからわかったのですが
大山寺には奥之院があり、境内から徒歩40分(標高差は約230m)のところにあるようです。
奥之院黒岩大権現堂に、波切不動尊が祀られているそうです。
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