四国別格二十霊場・第3番札所 慈眼寺

最後に向かったのは
徳島県上勝町にある四国別格第3番札所・月頂山 宝珠院 慈眼寺(じげんじ)
四国八十八ヶ所第20番札所・鶴林寺の奥の院でもあります。

こちらも車1台がやっと通れるような山道。
参拝車道が完成した昭和56年以前は、山の入口から2時間ほど歩いて登っていたそうです。

駐車場からは急な舗装道路を登り、境内へ。
石柱門の横には、とても大きな銀杏の木。
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石の祠に祀られているのは、弘法大使様と思われ。
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鐘楼で鐘を撞き
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手水場を探すと、トイレの脇に手洗い場があり、柄杓も置かれていたのですが
近くで休憩していた方が「単なるトイレの手洗い場だよ」と教えてくれました。

トイレの近くにある「穴禅定」行場の路幅体験場へ。
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慈眼寺には「穴禅定」という、とても狭く細長い亀裂形の鍾乳洞の修行道場があるのです。
その鍾乳洞に入れるかどうかのチェックをするのがこの石板。
2枚の隙間は約26cmで、足元には段差を表現した半円型の石があり
石板の間を半円石をまたいで通り抜け出来た人しか、修行体験はできません。
妊娠中の人や、閉所恐怖症の人は不可能です。

相方、ギリギリセーフ!(^_^;)
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大師堂の隣にある納経所に行き、穴禅定の申し込みをしました。
参拝期間は3月1目~11月末日まで(8月13日~15日は休み)、受付時間は午前7時~午後3時。
路幅体験場を通り抜けできたか確認され、「誓約書」にサインをします。
何があっても自己責任ということと、案内して下さる穴禅定先達さんのいうことをしっかり聞く・・・そのような内容でした。
費用は1人だと3000円、2人だと1500円、3人以上になれば1人1000円。
他の参拝者とグループを作って入ることも多いようなのですが
私たちはタイミング良く、2人ですぐに出発できるとのこと。
3000円をお納めすると、修行用の白衣を貸して下さり、ローソクを1本ずついただきました。

大師堂の中にあるコインロッカーに荷物を預け、本堂に納める線香類・数珠・お経本と
本堂を撮影するための携帯電話だけを持ち
(お賽銭を忘れました・・・。そして携帯電話を置いていけば良かったと後悔しました)
穴禅定先達さんと一緒に、ここからまず本堂を目指します。
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幸白衣観音像の立つ孝慈之石門をくぐり
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細くて滑る急坂を約15分、500mほど登りました。
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(後日談:帰路は同じ道を下ります。滑らないようにと、手すりを両手でガッシリ掴みながら降りたら、翌2日間は腕と鎖骨の下あたりの筋肉痛に泣かされました)

途中にはお大師様の像があり
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そこからの眺め、晴れていたら素晴らしいんやろうなぁ。
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さらに登りながら、先達さんとお話をしたのですが、穴禅定の奥行きは50m(往復100m)で
早い人で30分、普通は1時間、遅いと3時間以上かかることもあり、
今までの最高は11時間で、その時はレスキュー隊も来たそうですΣ(・ω・ノ)ノ???

本堂前に到着。
穴禅定は、まだ前に入った人が出てきていないので、先に本堂のお参りをすることに。
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ご本尊は十一面観音様なので、ご真言は「おん まか きゃろにきゃ そわか」です。

本堂の前には招福辨才天様が祀られている弁天池
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大きな岩の下にある小屋の中に、脱衣カゴが置かれているので
そこにお経本や数珠、輪袈裟をはずして入れます。
携帯電話もここに置いていきます(心配でしたが、ポケットから落ちて割れるよと言われ)
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塩を身体にふって清め、お加持水で手と口を清め、いざ。

まずはここを上がっていきます。
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足元がとても滑るので、またもや腕に力が入ります。

鍾乳洞入口の手前で、少し端の方に寄って、先達さんが指さす方を見ると
石像の不動明王様が祀られていました。
ご真言を唱え、前に入った人が全員出てくるまで しばし待ちます。
そのあいだ、先達様が説明をして下さいました。

【弘法大師様が19歳の時に、この鍾乳洞を発見し、入口で護摩祈祷を行ったところ、
悪い龍が洞窟より出てきて、お大師様を襲った。
お大師様はご真言を唱えて龍を洞窟の壁に封じ込めた。】

鍾乳洞から続々と人が出てきますが、みんな下半身がドロドロで、足元はヨタヨタ、
疲れ切った表情です(^_^;)
緊張してきました・・・

入口の写真は、 Wikipediaから拝借しました。黒く見える入口の幅は約30cm。
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入口の手前に2つの時計が置かれていて、1つは止まっています。
洞窟に入った時間をセットし、どれぐらい時間がかかったのかわかるようになっています。
ここでローソクに火をつけてもらって、先達さんに続いて相方、私の順に入っていきます。

「ローソクは左手に持って~左肩下げて入るよ~カニの横歩きね~
 腰を落として~頭が先、寝そべって~左手は前、右手を上げて~膝で斜めに這って~
 岩を抱くようにして~背中を岩に預けて~両手はバンザイよ~
 後ろ向きにお尻から入って~尻餅をついて~ゆっくり斜めに立ち上がってね~」
こんな調子で、常に声をかけて下さるので、その通りに進んでいきます。
素直に聞いて動かないと、身体が挟まって身動きできなくなるのです。
たくさんの人数で入るときは、この言葉をそのまま後ろの人に伝えていかなければなりません。

私の前を行く相方を見ると、身体の前後左右と頭上が岩にピッタリと挟まれているような場所もあったので、
ほんまに行けるんか?? と、不安になりました。

1ヶ所だけ、行きと帰りの道が上下に交差している場所があり、行きは上から大きな鎖に捕まって後ろ向きに降ります。
帰りはその下にある胎内くぐりの穴をほふく前進で通ります(私はここが一番キツかった!)。

途中で少し広いところに出ます。
先達さんがローソクを長い棒にさして、照らしながら説明して下さいます。
洞窟の上方の璧に、お大師様が封じ込めたといわれる龍の頭や魔除のほら貝などが見え
自然が作り上げた阿弥陀如来様などのお姿も見えました。

さらに進むと、一番奥に祭壇があり、弘法大師様が祀られていました。
ローソクを消すよう言われ、先達さんの1本だけを点灯して、般若心経とご真言を唱えました。
願い事1つにつきローソクを1本立てて下さり(あとで1本=100円を納める)
先達さんが、私たちの名前を言って、願い事を祈願して下さいました。
再びローソクに火を灯してもらって戻りますが、最後の方ですれ違った団体の人は、最後尾の方が気分が悪くなられたようで
すぐに出て行かれましたが、少しパニックになられていたようでした(^_^;)
絶対に無理して入らない方がいいですね!

私の文章力で伝えるのは難しいので、良かったらコチラをクリックで
テレビトクシマ「たまたま金曜日」(2014年8月15日放送)の動画を見て下さい。
カメラマンさん、よく撮影できたなぁ・・・
実際はこんな照明はついておらず、ローソク1本分だけの明かりです。

そうそう、そのローソクですが、慣れるまでは
ついつい自分の顔前にローソクを持ってしまい、吐く息で何度も消してしまいました。
ローソクの火が消えると、真っ暗闇になり恐怖感を覚えます。
前を行く相方から火をつけてもらって、また進む・・・の繰り返しでした。

穴禅定を無事に終えて時計を見ると、ちょうど30分で出てこれました。
思わず両手を挙げて「バンザーイ!!」と叫んでしまったほどの達成感♪

本堂の周りを、ご真言を唱えながら、時計回りに3周すれば穴禅定は終了です。
先達さんは、先ほどリタイヤされた方の介抱をされていたので
申し訳ないのですが、お礼を述べて二人で戻ることにしました。

納経所まで戻り、お借りした白衣を返却し、ローソク代を納めると、
「お接待です」と言って、おせんべいがいただけました。
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ふと見ると、レインズボンが販売されていました。
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これ欲しかった・・・ (lll-ω-)ズーン

あらためて大師堂に入り、お大師様を拝顔しながら読経しました。
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不動堂にも入りました。
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いただいたご朱印と(日記はまだ続きます!)
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御影と散華です。
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慈眼寺から車で5分ほど下った慈眼寺山中に「灌頂ヶ滝」(御来仰の滝)がありました。
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落差約60メートルの直瀑で、弘法大師様がこの滝に打たれて修行をされたと言われています。
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階段を登ると、途中の岩穴の奥には龍神が祀られていました。
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こちらをギロリと睨む龍にどきっとします。

滝壺の左上方には不動明王様が安置されていました。
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さらに上ると、こちらにも不動明王様が祀られていました。
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興教大師作・・・かな?
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本日の歩数 10,449歩・歩いた距離 7.2km・上った階数 58階

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