京都府木津川市の北吉野山 神童寺(じんどうじ)へ。
はじめは公民館の前に車を停めたのですが(そこに停めるように書かれた看板あり)
ちょうどご住職がお寺から出てこられ、山門に向かって左手の、少し高いところに
今年の6月に駐車場を作ったと言われたので、そちらに移動しました。
山門
山門の飾り瓦
受付にて、拝観料@500円を納めると、ご住職が案内をして下さり、本堂(重文)を開けて下さいました。
3m近くあるご本尊の蔵王権現様は、右手と右足を上げて立っておられ
色も鮮やか、大迫力です。江戸時代に彩色されたものだそうです。
その手前には、かなり痛々しく損傷のある千手観音様。
不動明王様と弘法大師様も祀られていました。
ご住職が説明をしてくださいました。
お寺の創建は聖徳太子様で、ご本尊の蔵王権現様は役行者がこの山で修行した時に刻まれたそうです。
秘宝の「二十六坊境内図」が、特別公開されていました。
かつては26のお堂が立ち並び、大変賑わったとのこと。
前机などには菊の模様があり(山門の瓦にも)、皇室とゆかりがあったことがわかります。
本堂の蛙股や鰐口が、なんだかかわいい♡
本堂前の灯篭
本堂を出ると、今度は女性が案内をして下さるとのことで、石段を上っていきました。
石段を上った先に、鐘楼(撞けません)と
収蔵庫がありました。
収蔵庫に入ると、まずは役行者三尊(役行者と前鬼・後鬼)が自然木を祠のようにしたところに祀られています。
目の上が放射状に剥げていて、まるで長いまつげのように見えました。
小鼻が大きく、くっきりとしたお顔立ち。
阿弥陀如来様(重文)、毘沙門天様(重文)、日光・月光菩薩様(重文)などが祀られ
天弓愛染明王様(重文)は、6臂のうち肩から出た二本の手が、天に向けて弓を射ようとしているという珍しいお姿。
いずれも藤原時代(平安時代後期)に作られたものばかりです。
そしてとっても印象的な波切白不動尊こと、白不動明王様(重文)
木津川市の「2018秋 秘宝秘仏特別開扉」のパンフレットの表紙になっておられます。
「気づいて、築いて、木津川市の魅力」って( *´艸`)
白不動さんの髪は螺髪、上半身は裸、膝を出し、光背は炎ではなく板光背。
この光背の、白塗りの下には、唐草模様があるそうで、赤外線をあてた写真が展示されていました。
だいたいお不動さんは怖い顔をされていますが、この白不動さん、なんだか愛らしい。
何度も兵火の被害にあわれたお寺ですが、これだけたくさんの仏像がよくぞ無事で・・・と
感動しました。
収蔵庫を出て、本堂を見下ろすと、大きな屋根が見えました。
春は、桜とミツバツツジがきれいだそうです。
石段を下りる途中に、地蔵石仏の覆屋 がありました。
石段を降りきった右手には、枯れた池があり
役行者らしいお姿が、遠くに小さく拝見できました。
いただいた御朱印です。
本日の歩数 7098歩・歩いた距離 4.6km・上った階数 12階
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