滋賀県長浜市にある、西国四十九薬師霊場第31番札所・医王山 総持寺へ。
境内の拝観は自由ですが、本堂内・客殿の庭園の拝観は予約制。
車で向かう途中に電話を入れましたら・・・通常は前日までに予約が必要ですが、
本日は私たちが到着する予定時間の30分前に、2名の予約があるので
少しご案内が前後しますが、良かったらどうぞとおっしゃっていただき、伺いました。
仁王門
参道を進むと、中門
鐘楼で鐘を撞きました。
門を入って、すぐ左には大日堂
大日如来・薬師如来・弘法大師・千手観音・不動明王・地蔵菩薩様の石像が祀られていました。
庫裡にて、拝観予約の申込をし、@500円を納めました。
庫裡の中は、歴史を感じる造りです。
見上げると、天井には煤竹。
梯子は万延元年のものだそうです。
まずは本堂を案内していただきました。
内陣の中央に、ご本尊の薬師如来様と、脇侍に日光・月光菩薩様。
お薬師さまは、通常 左手に薬壺を持たれていることが多いのですが
こちらのお薬師様はお腹の前で、両手で持たれています。
頭部が平安時代、体部が江戸時代の作となっていて、大きな手術を受けていることから
「頭の薬師・手術の薬師」と呼ばれ、精神的な癒しも授けて下さるそうです。
内陣の奥というか、裏側にも厨子があり、お薬師様とコンパクトな十二神将さんが祀られていました。
さらに向かって右側には、聖観音様(重文)が。
光背がとてもきれいです。穏やかな表情で目を閉じ、左手に持った蓮の花びらを、右手でつまんで開こうとされている御姿です。
胎蔵界の美しい大日如来と韋駄天さんなどもおられます。
向かって左側には、数年前に修復されたばかりの美しい十一面千手観音様。
私の愛読書【完全保存版 日本の美仏】エイ出版社のムック本にも掲載されています♡
その他にもたくさんの仏像が祀られていました。
本堂から廊下を渡って、客殿へ。
正面に描かれている絵は、谷に我が子を突き落す獅子の姿。
地方本山として、学問所としての役割もあったために、このような厳しい絵が描かれたのではないかとのことでした。
竿縁天井の竿の部分が、正面に対して並行ではなく垂直になっているのも、同じような意味があるのではないかと。
このようなかわいい襖絵もありました。
客殿のお庭は、小堀遠州作の名園なのですが・・・
昨年の台風の影響で、お寺の裏の竹がたくさん倒壊し、修復のために水を抜かれているとのことでした。
護摩堂
修行大師さま
弘法大師様が、昼食を摂られた時の梅干が生え、それに松が宿った松梅(商売)の木。
境内には、たくさんの牡丹の木があり、堅い蕾がついているものもありました。
4月下旬~5月上旬には、たくさんの人が参拝に来られるそうです。
いただいた御朱印です。
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