読書記録2018.10~2019.02

昨年10月から今年2月までに読んだ本。
なんとたった4冊(^_^;)
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『夏の裁断』 島本理生 文春文庫
読み始めてすぐに、主人公に興味がなくなってしまい、
なかなか読み進めることができず(^_^;)
「本を自炊する」という言葉を初めて知りました。

『宮崎勉事件 塗り潰されたシナリオ』 一橋文哉 新潮文庫
1988年から約1年間にわたり起きた、幼女を対象とした連続誘拐殺人事件。
その当時、私は長男を出産したばかりで家にいることが多く、幼い女の子を対象にしたこの事件の報道を見るたびに、胸が痛んだことを今でもよく覚えています。
と同時に、犯人の男はいったいどんな家庭環境で育ったんだろう?
我が子を絶対にこのような犯罪者にさせてはいけない・・・そう強く感じていました。
この本によって、宮崎被告の育った環境などはずいぶん明らかにされたと思いますが、犯罪の経緯などについては同じ話の繰り返しで、気分が悪くなるものでした・・・。

『東寺の謎ー巨大伽藍に秘められた空海の意図』 三浦俊良 祥伝社黄金文庫 
何度も火災に遭い、再建されてきた東寺の歴史がよくわかりました。
東寺を託された弘法大師様が、立体曼陀羅という宇宙を作り上げる・・・
二十一尊についても詳しく記述されていて、かなり読み応えがありました。

『荒仏師 運慶』 梓澤要 新潮文庫
私の大好きな天才仏師・運慶さんを主人公にした歴史小説。
初めての作品となる円成寺の大日如来様を納めに行くシーンなどは、涙が出ました。
東寺の仏像を修復されたり、興福寺が焼けた際に阿修羅像を抱きかかえて助け出したこと、
東大寺の金剛力士像にまつわる、快慶さんとの確執など、興味深いエピソードが満載でした。
何年かしたら、また読み直したいと思います。

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