大津市馬場の朝日山 義仲寺(ぎちゅうじ)へ。
境内全域が国の史跡に指定されています。
山門の右側に巴地蔵堂
石像の地蔵菩薩様が祀られています。
寺務所にて拝観料@300円(駐車場はなし)を納めると、境内図が書かれたパンフレットを示しながら、丁寧に説明をして下さいました。
朝日将軍木曽義仲(源義仲)が討ち死にした後、この地に葬られました。
その後、側室であった巴御前が草庵を結び、日々供養されたそうです。
また俳人の松尾芭蕉は、たびたびこの地に滞在し、大阪で亡くなりましたが、「骸(から)は木曽塚に送るべし」との遺志により、この寺の義仲公墓の横に葬られたそうです。
史料観
芭蕉が使っていたとされる椿の杖、とても細くてびっくり。
「行く春を近江の人と惜しみける」 芭蕉桃青
たくさんの句碑がある中で、こちらは芭蕉の直筆だと言われています。
朝日堂(本堂)
御本尊は木像の聖観音様。義仲公も厨子内に安置されています。
右奥の石に刻まれているのは
「木曽殿と背中合わせの寒さかな」 又玄(芭蕉の弟子)
巴塚
義仲公塚
芭蕉翁墓
これらは一列に並んでいます。
「旅に病んで 夢は枯野をかけ巡る」 芭蕉翁
亀が甲羅干しをしている池
時折、ししおどしがいい音を響かせます。
翁堂
中央の祭壇に芭蕉の座像が祀られ、左右の壁には三十六俳人の画が掛けられています。
天井には伊藤若冲の『四季花卉図』
痛みが激しく実物は別に保管され、デジタル化で修復された複製画だそうですが、
若冲の天井画はこちらと、京都市左京区の信行寺の2ヶ所しかないという貴重なもの。
鎮守の木曽八幡社
無名庵
粟津文庫
身余堂文庫
井戸
御朱印は3種類のうちから、正風宗師(松尾芭蕉翁)をいただきました。