丹後のもみじ寺・金剛院

京都府舞鶴市の、関西花の寺第三番霊場・鹿原山 慈恩寺 金剛院へ。
駐車場(無料)から慈恩橋を渡ると、山門
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入山料@300円を納める箱が置かれていますが、ちょうどの金額がなかったので、のちほど寺務所で納めました。
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樹齢千年のカヤの大木
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たくさん楓の木があって、とても気持ちのいい参道
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手水場に水掛地蔵尊が。
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子安地蔵尊
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三重塔(重文)
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空海の弟子・真如法親王(高丘親王)の坐像が安置されています。

三島由紀夫の小説「金閣寺」の舞台になったお寺で、
「金剛院は名高かった。それは安岡から歩いて十五分ほどの山かげにあり、高岡親王の御手植の栢や、左甚五郎作と伝えられる優雅な三重塔のある名刹である。(中略)金剛院の御堂は、もっと昇ったところにある。丸木橋をわたると、右に三重塔が、左に紅葉の林があって、その奥に百五段の苔蒸した石段がそびえている。石灰岩であるため滑りやすい。」
と、お寺の様子がそのまま描写されています。

苔むした石段を上ります。
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本堂
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御本尊は秘仏の波切不動明王様。
のちほど宝物館にて写真を拝見させていただいたのですが、剣を持つ右手は下向きに下ろされている珍しい御姿です。

本堂と回廊でつながった懸造りの雲山閣
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本堂に向かって右手に進むと
弁天堂
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鐘楼
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さらに200mほどで、弘法の滝
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宝物館@500円は、本来 予約が必要ですが、寺務所でお尋ねすると拝見させていただけるとのこと!
若いご住職らしく方が案内して下さいました。
まずはお勤めをされるとのことで、ご一緒に読経させていただきました。
開経偈、懺悔文、般若心経です。
そのあと、いろは歌をとてもいいお声で聞かせて下さいました。

あらためて仏像拝見・・・こちらの宝物館、とても素晴らしいです。
中央に阿弥陀如来坐像、向かって右に阿弥陀様の半分ぐらいの像高の釈迦如来様。
左右に増長天と多聞天、さらに金剛力士像が祀られています。
増長・多聞天が踏んでいる邪気がかわいいです。
そして振り返ると、ガラスケースの中に・・・
快慶さん作 像高約85cmの深沙大将(じんじゃだいしょう)と執金剛神立像!
沙悟浄のモデルとされる深沙大将は、膝から下を象の口から出していて、胸は筋肉の上にあばら骨が浮き出ています。
執金剛神立像は、横から見るととても分厚い身体で、甲冑などには鮮やかな色彩の一部が残っています。
両胸やお腹のあたりなど、木の年輪部分をうまく使っていて、快慶さんのこだわりが感じられました。

いただいた御朱印@400円です。
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