西国三十三所の至宝が集結!

初の京都国立博物館です。
(数年前に鳥獣戯画を観たくて、博物館の前まで来ましたが、大行列に怖気づいて帰ったことあり)

入場ゲートを入ると、まずはめっちゃ広いお庭。
右手に見える明治古都館は、重要文化財です。
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平成知新館にて、特別展『聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-』を拝見しました。
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4月に開催される予定でしたが、コロナの影響により3ヶ月延期され、ようやくです。

入口にて、音声ガイド@600円をお借りしました。
いつもは美術館などに行っても、あまりお借りしないのですが、
今回のナビゲーターは、みうらじゅん&いとうせいこう(ナレーターは玉川砂記子)!

3階からスタートです。
「第一章 説かれる観音」
飛鳥時代作の小さめの仏像が並びます。
一乗寺の観音菩薩立像は、首が太く頭も大きいので、不思議なバランスに惹かれます。
壷阪寺の観音菩薩立像は、お腹の前で両手で宝珠を持ち、なんともいえない笑顔がかわいい♡
観音様について書かれたお経もたくさん。

「第二章 地獄のすがた」
六道絵や十王図など、国宝がずらりと並びます。

2階へ。
「第三章 聖地のはじまり」
西国三十三所とかかわりの深い徳道上人・花山法皇・性空上人像や、お寺の縁起絵巻などの絵画が多数。
那智山経塚出土仏教遺品が素晴らしいです。
東寺の立体曼陀羅をミニチュアに再現したかのような、小さな仏像や密教の仏具などに混ざって、両手の手首から先だけを模したものなどもありました。

「第四章 聖地へのいざない」
三十三所観音曼荼羅図、参詣曼陀羅図、勧進状。
今でいうガイドマップ的なものから、このように再建したいので寄付をして欲しいという図があり、とても興味深い。

1階へ。
「第五章 祈りと信仰のかたち」
待ってました!! の仏像ゾーンです♪
醍醐寺の千手観音様は平安時代から全く欠けることなく現存していことに感動。
紀三井寺の50年ぶりの御開帳の時、お姿がなかったお前立の十一面観音様に会えました。
頭上の十面は、めっちゃ素朴なお顔立ち(〃▽〃)
清水寺の伝観音菩薩・勢至菩薩立像は、慶派の作と思われ、やはりプロポーションや表情が素晴らしいです。
圓教寺の如意輪観音様は、像高20cmほどですが、截金細工の衣が美しく、ものすごくイケメン♡
松尾寺の馬頭観音様(頭上に白い馬を乗せ、三面八臂)は、至近距離で拝ませていただきましたが、めっちゃ迫力!

「第六章 巡礼の足あと」
江戸時代に多数 刊行された、いわゆるガイド本のようなもの・笈摺(おいずる)・納経帳・巡礼札など。

「第七章 受け継がれる至宝」
各寺が保存されている法華経が、ずらり。
今熊野観音寺の「刀八毘沙門天像」の絵が、印象に残りました。
宝輪に乗った大きな獅子、その上に八つの刀を持つ毘沙門天。
元慶寺の梵天様と帝釈天様に初めてお会いできました!
山門の中に写真は飾られているので、イメージはなんとなくありましたが、いざ間近で見ると思っていたより重量感があるのに驚き。
華厳寺の毘沙門天立像は、なんと9世紀の作だそう。
動きは少ないけれど、力強い像です。

あっという間の2時間半でした。

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