この3ヶ月で読んだ本。
『今夜、すべてのバーで』 中島らも 講談社文庫
吉川英治文学新人賞受賞作。
らもさんがアル中で入院していた時の体験を小説にしたもので、とても興味深く面白く、そして怖くなりました。
ときどき読み返してみよう・・・
『自分なくしの旅』 みうらじゅん 幻冬舎文庫
美大を目指して上京したころの自伝的な小説。
名前まで「じゅん」なので、どこまで本当なのかな?と、ニヤニヤしながら読みました。
『どうして人はキスをしたくなるんだろう?』 みうらじゅん・宮藤官九郎 集英社文庫
正直、どうでもいいようなことを二人がまじめに対談しているので、電車の中で読んでいると、何度か笑い声をあげそうになりました。
マスクしてて良かった(ノ∀`*)ペチョン
『空海の風景(上・下)』 司馬遼太郎 中公文庫
これは読みごたえがありました。
歴史に疎い私でも、弘法大師様が産まれ育った平安時代の空気を感じることができました。
遣唐使として唐に渡るまでの苦難、渡ってからの活躍、最澄とのやりとりなど、かなり惹き込まれて読みました。
真言密教を伝えるだけでなく、日本で初めての私学を創設したり、土木や建築でも力を発揮されたお大師様。
その偉大さにあらためて感動しました。
『「空海の風景」を旅する』 NHK取材班 中公文庫
司馬遼太郎氏の小説を、NHKスペシャルとして映像化したスタッフによる紀行文。
善通寺・室戸岬・東寺・高野山など、私の好きなところばかり出てくるので、風景が容易に浮かんできます。
そんな中で一番印象に残ったのは、エピローグ。
お大師様が訪ねた記録のない岩手県にも、お大師様の伝説が残り、白菜に「空海」ていう名前がつけられているという話。
やっぱりお大師様は、すごい。。。
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