若き空海さんが過ごした奈良県北部に、お大師様ゆかりの「大和北部八十八ヶ所霊場」があることをつい最近になって知りました。
江戸時代中期(1770年ごろ)に制定され、現在は88ヶ寺の札所と6つの番外・1つの奥之院を合わせた95ヶ寺(廃寺や無住寺、予約が必要なお寺あり)を巡礼します。
お経のあげかたは、四国霊場と同じ。
開経偈・懺悔文・三帰・三竟・十善戒・発菩提心真言・三摩耶戒真言・般若心経・御本尊のご真言・光明真言・御宝号・回向文です。
今までに何度か参拝したことのある寺院もありますが、専用の御朱印帳を購入したので、あらためて巡ることにしました。
奈良市大安寺の大和北部八十八ヶ所・第1&第2番札所 大安寺(だいあんじ)へ。
駐車場・拝観料は無料(本堂・宝物殿@400円 本堂ご開帳時は500円 JAF割引あり) 宗派:高野山真言宗
南門
中門跡
かなりみつけるのが難しい、南大門跡
手水場
拝観受付にて本堂と宝物殿の拝観を申込みました。
本堂は祈祷中なので、先に宝物殿へ。
天平時代に彫像された仏像(すべて重文)が横一列にずらりと安置されています。
中央に不空羂索観音立像、向かって左側に聖観音立像、右側に楊柳観音立像、左右に四天王。
不空羂索観音様は頭上に高く髷をつけ、どっしりとした印象。
聖観音様と楊柳観音様は台座とともに一木造りです。
創建当時の伽藍模型や天平時代に記された資財帳なども展示されていました。
本堂
内陣に入らせていただきました。
ご本尊は秘仏の十一面観音立像(重文)で、10~11月に公開されています。
とはいえ、正面にすだれがかけられているだけなので、少し横の方から見ると、拝顔させていただくことができました。
本堂には弘法大師様と虚空蔵菩薩様なども祀られていました。
弘法大師様がまだ若い青年時代、道慈律師様より『虚空蔵菩薩求聞持法』を教わり、修行を積んだのが、この大安寺だったそうです。
大和北部八十八ヶ所の第2番札所になっている嘶堂(いななきどう)
秘仏の馬頭観音様(重文)と弘法大師様が祀られていて、3月に公開されています。
頭上に馬頭はなく六臂で、文化財指定名称は「木造千手観音立像」となっているそうです。
嘶堂の周囲に、インド八大聖地・四国八十八ヶ所のお砂踏み場ができていました。
埋められたお砂が、ガラスの下に見えます。
燈篭でしょうか。絶妙なバランス( *´艸`)
護摩堂
毎月第2日曜日の13時から護摩法要が行われます。
境内には小さなダルマさんがたくさん♡
いのちの碑・美流孔塚・東塔の基壇跡などについては、2017年9月の日記をどうぞ。
いただいた御朱印は1番札所のものと
2番札所のもの。
購入したのは、大和北部八十八ヶ所霊場専用の御朱印帳と
ハンドブックです。
なかなかネットでも情報を得にくいお寺が多いので、大活躍してくれそうです。
この記事へのコメント