2年ぶりに滋賀県大津市の、世界遺産・天台宗総本山 比叡山延暦寺へ。
新西国三十三所第18番札所・西国薬師49霊場第49番札所をはじめ、たくさんの札所になっています。
比叡山ドライブウェイの途中、登仙台駐車場には県境。
ここからは京都市内の街並みが見渡せます。
横に細長く黒っぽく見えるのが、京都御所。
標高848mの山頂付近に到着。
比叡山全域が延暦寺の境内で、「東塔」「西塔」「横川」という3つのエリアに大きく分かれています。
共通参拝料@1000円は、いずれかの地区で納めれば、すべて巡ることができます。
釈迦堂の内陣公開と瑠璃堂の御開帳が楽しみです!
東塔エリア
大講堂(重文)
中央に御本尊・胎蔵界の大日如来様が祀られ、脇侍は弥勒菩薩様と十一面観音様だったでしょうか(記憶が曖昧です)。
左右には日蓮・道元・円珍・法然上人など、若いころに比叡山で修行をされた各宗派の開祖像が祀られています(弘法大師様はいません)。
紅葉がきれいです。
根本中堂(国宝)は、すっぽりと覆われています。
2016年から大改修工事が始まっていて、完成にはあと6年ぐらいかかるそうです。
中庭上に作られたステージからのみ撮影可。
本堂内中陣に入ると、工事中とは思えない厳かな空気が漂っています。
地下のように低くなった内陣では、薬師護摩などが行われていました(毎月1日9時から)。
根本中堂でいただいた御朱印です
一般的に御朱印は参拝後にいただくものですが、こちらでは納経帳を預けてから参拝した方が良かったようです。
国寶殿@500円へ。
2年前は写真撮影OKだったエントランスのお釈迦様、撮影禁止になっていました。
国寶殿パンフレットの表紙になっている、平安時代作の小さな千手観音様(重文)が可愛らしいです。
『比叡山の不動明王展』が開催中で、山内寺院や山麓の支院に伝わる不動明王像などが公開されていました。
珍しい不動三尊の懸仏や、不動三尊と五部使者の画幅など重要文化財がたくさん。
東塔エリアの、文殊楼・戒壇院・東塔・阿弥陀堂などについては、2016年7月の日記をどうぞ。
車で移動し、西塔エリアへ。
にない堂(常行堂・法華堂)(重文)
向かって左が阿弥陀如来様をご本尊とする常行堂、右が普賢菩薩様をご本尊とする法華堂。
比叡山のとても厳しい修行のひとつに「四種三昧」というものがあり、
常行堂では、90日間 念仏をとなえながら、阿弥陀様の周囲をまわり続けます。
歩を休めることは出来ますが、横になることは出来ないそうです。
法華堂では、2度の食事とトイレ以外は、ひたすら坐禅を続けるそうです。
釈迦堂(転法輪堂)(重文)
もともとは三井寺(園城寺)の金堂だったものを移設されたそうです。
今回初めて、内陣に入らせていただきました。
中央須弥壇の四方に四天王像、釈迦如来様(お前立)が祀られているのが拝顔できました。
須弥壇を囲むように、四つの祠(文殊菩薩・元三大師・山王七社・八所明神を祀る)があります。
奥陣の厨子の前には、秘仏御本尊・釈迦如来立像(重文)の白黒写真が飾られていて、清凉寺式のお姿。
千日回峰行を始めたとされる相応和尚の1100年御遠忌を記念して、2017年に御開帳されたそうです。
釈迦堂に向かって左側の奥の道を進み、奥比叡ドライブウェイを渡り、車両進入禁止の標識のところから平坦な山道を5分ほど歩いて、特別公開中の瑠璃堂(重文)へ。
瑠璃堂は信長の焼き討ちを逃れた唯一の建物といわれています。
正面の扉が開かれ、ご本尊の薬師瑠璃光如来坐像を拝顔させていただきました。
現在は金色に輝くお薬師様ですが、今後 元の色に戻す修復をされるそうです。
瑠璃堂御開扉の特別御朱印(書き置き)@500円は、釈迦堂にていただきました。
西塔エリアの、浄土院・椿堂・恵亮堂などについては、2018年10月の日記をどうぞ。
横川エリアに移動。
横川中堂
ご本尊は聖観音様(重文)で、脇侍は毘沙門天様と不動明王様です。
横川エリアの、元三大師堂・根本如法塔などについては、2017年1月の日記、恵心堂・定光院については2013年1月の日記をどうぞ。
横川エリアの駐車場にて、無料でガラガラ抽選をさせていただきました。
私はハズレだったのですが、相方が当たり!!
比叡山限定の開運焼きと、くず湯をいただきました(〃▽〃)
比叡山・無動寺の日記へと続きます。
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