静寂の三千院

2018年~2020年のお正月は、四国八十八ヶ所霊場にお遍路に行っておりましたが、今年はコロナ自粛。
4年ぶりに京都市左京区大原の魚山 三千院へ。
西国四十九薬師霊場第45番&近畿三十六不動尊霊場第16番札所・神仏霊場巡拝の道第106番

御殿門
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受付にて拝観料@700円を納め、書院の玄関から靴を持って入ります。
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中書院の小さなお庭
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客殿の庭園・聚碧園
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宸殿
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手前の部屋には阿弥陀如来様と歴代ご住職のお位牌牌が祀られ、奥の間には天皇陛下をお迎えする玉座が。
中央に祀られているご本尊は、伝教大師作と伝わる秘仏の薬師瑠璃光如来様。
お前立の金色に輝く薬師如来立像が拝顔できました。

有清園
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往生極楽院(重文)
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国宝の阿弥陀三尊像が安置されていて、いつでも間近で拝顔させていただくことができます。
中央の阿弥陀如来坐像は、像高2.3mの丈六で、船底天井ぎりぎりの高さ。
来迎印(右手を上げて左手を下げ、手の平を前に向け、それぞれの手の親指と人差し指で輪を作る)を結んでおられるのですが、これから迎えに行く雲の台座ではなく、衣の裾を垂らした上に結跏趺坐をされています。
脇侍の勢至・観音菩薩坐像は、どちらも蓮台の上で大和座り(正座と似ていますが、膝と膝のあいだを開き、少しお尻を浮かしている)で、今まさに立ち上がらんと前傾姿勢でおられるのが印象的です。

三千院はもともと8世紀、比叡山に建立され、たび重なる移転の後、1871年にこの大原の地に移ってきました。
往生極楽院は、12世紀からこの地にあった阿弥陀堂であり、三千院の本坊がこの地に移転してきてから、その境内に取り込まれたものだそうです。
ご本尊の背後の壁の裏側に両界曼荼羅が描かれているそうです。

朱雀門
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よ~く見ないとわかりませんが(笑)、弁天池脇のわらべ地蔵さんたち、雪の中からひょっこり顔を出してくれています。
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弁財天様と宇賀神様
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金色不動堂
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御本尊は秘仏で、智証大師作と伝わる金色不動明王様(重文)。
4月の不動大祭や秋のもみじ祭の期間に御開帳されます。
青色のお厨子の前に祀られている、ご本尊とそっくりのお前立様が拝顔できました。

屋根からはツララ、鎖樋には氷が。
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円融蔵(収蔵施設兼展示室)には、往生極楽院の船底天井に描かれた天女や菩薩が極彩色で復元されたものが展示されています。
前傾姿勢の不動明王立像を包み込んでいる炎光背は、炎の先が鳥の顔。
救世観音半跏像(重文)は玉眼がギロリと光ります。

円融蔵横の売店(納経所)で炊かれているお香が、めっちゃいい香りだったので
購入して帰りました。
松榮堂の『芳輪 堀川』です。
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観音堂・阿弥陀石仏・おさな六地蔵などについては、2019年11月の日記をどうぞ。

いただいた御朱印です。
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