奈良県斑鳩町の大和北部八十八ヶ所53番札所・妙見山 法輪寺へ。
宗派:聖徳宗 創建:7世紀 門前に無料駐車場あり
前回の参拝は、2017年3月です。
表門
手水場
昭和50年に再建された三重塔
昭和19年の落雷によって消失する前は、最大最古の三重塔として国宝の指定を受けていました。
再建にあたっては、ご住職が二代にわたって勧進行脚され、作家の幸田文さんが講演会やメディアへの執筆などで基金を募り大変ご尽力されたそうです。
塔の建立は法隆寺専属の宮大工・西岡常一氏が手掛けられ、建築史家の竹島卓一教授が鉄骨補強を唱えた際に「そんなことしたら、ヒノキが泣きよります」 と反論されたのだとか。
釈迦如来坐像と四天王像が祀られています(非公開)。
塔心礎(複製)
金堂
鐘楼
講堂(収蔵庫) こちらの入口で拝観料@500円を納めました。
こちらは仏像が11躯祀られ、かなりの至近距離で拝ませていただくことができるので、とても嬉しい(〃▽〃)
中央は講堂のご本尊・像高4m近い木造十一面観音菩薩立像 (重文)。
目鼻が大きく、唇も厚い。背後にまわって化物の「暴悪大笑面」を拝顔することができます。
金堂のご本尊・木造薬師如来坐像(重文)は、現存する飛鳥時代の木彫如来像としては唯一で最大のものといわれ、手がとても大きい。
飛鳥時代作の木造虚空蔵菩薩立像(重文)は、左手に水瓶を持ち、法隆寺の百済観音様を思い出す風貌です。
弥勒菩薩立像(重文・指定名称は「聖観音立像」)の光背は、後補とのことですが、室生寺の仏像と似ていると感じました。
地蔵菩薩立像(重文)、吉祥天立像(重文)、妙見堂の秘仏御本尊のお前立の妙見菩薩立像もこちらに安置されています。
妙見堂
秘仏の妙見菩薩立像が祀られています。
地蔵堂
石造りのお地蔵様は、鎌倉時代の作。
椿やネコヤナギ・蝋梅などが美しく活けられています。
いただいた御朱印です。
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