岡山県真庭市の、中国観音霊場第4番・百八観音霊場第6番札所・医王山 感神院 木山寺 (きやまじ)
宗派:高野山真言宗 開基: 弘法大師 創建:815年 御本尊: 薬師瑠璃光如来
弁天堂
鎮守鳥居
成就橋を渡り、不老門から入ります。
扁額には「善覺稲荷」の文字
木山寺は、江戸時代まで「木山宮」と呼ばれていましたが、明治時代の神仏分離により、木山寺と木山神社に分離されました。
現在でも神仏習合の気配がとても濃く残っています。
手水場には倶利伽羅龍王
石段の上、鳥居の向こう側に本堂があります。
鳥居のそばには、善覺稲荷の眷属の狐が一対
本堂
唐破風の向拝が長い!
扁額には、木山牛頭天王・木山善覺稲荷
香炉
外陣に入ることができました。
内陣との境にある欄間には、天女と宝珠でしょうか。
五鈷杵
内陣を拝みますと、手前に一対の白狐が安置されています。
中央奥の閉まったお厨子には、湛慶の作と伝えられる秘仏のご本尊・薬師瑠璃光如来様が祀られ、33年に一度のご開帳。
厨子の扉にカラフルな十二神将さんが描かれています。
御本尊の左右には、獅子に乗った文殊菩薩様と白象に乗った普賢菩薩様(お釈迦様も安置?)
その外側に日光・月光菩薩様。
さらにその左右に、開かれた厨子がありますが、お祀りされているのは善覺稲荷大明神と木山牛頭天皇でしょうか?
鐘楼
庚申堂
厨子の中に、青面金剛様らしきお姿が2躯と、手前に小さな三猿が見えました。
古車稲荷大明神
本堂の裏手にまわってビックリしました!
1885年に建立されたという、鎮守殿(観音堂)
両本尊の薬師如来・十一面観音と、御神体である牛頭天王・善覺稲荷大明神が、絶対秘仏として祀られているそうです。
彫刻がすごいです!
思わず興奮して「すごいすごい」を連発してしまいました(ノ∀`*)ペチョン
末社
石段を下りて、大師堂へ。
こちらの彫刻もすごい。
竜宮城のような・・・
彫刻は平面に彫られているのではなく、飛び出すように彫られているのです。
扉の格子の一部が開けられ、内陣の様子が見えました。
中央の開かれた厨子の中に、弘法大師様が祀られているのですが、あまり拝見したことがない御姿です。
「日輪大師」というそうで、よく愛染明王様が座られているような赤い蓮台の上に座られています。
丸い光背を背負っておられ、その光背には梵字がひとつずつ書かれた黒い丸が並んでいます。
五鈷杵ではなく、塔を持たれているそうですが、そこまでは見えませんでした。
日輪大師は大師像の中でも、最も神仏習合の影響を受けているもので、
空海=大日如来 大日如来=天照大神 → 弘法大師=天照大神とされる信仰だそうです。
お大師様の左右には、愛染明王坐像と不動明王座像が祀られているのが拝顔できました。
修行大師像
水子地蔵尊
筆塚
客殿
千手観世音菩薩と脇侍に不動明王・多聞天が祀られているそうです。
庫裡・本坊
長屋門
境内から少し山の方に歩くと
木山牧場と
木山ひみつきちがありました(〃▽〃)
いただいた御朱印と御影です。
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