和歌山県紀の川市 第3番札所:風猛山 粉河寺(こかわでら)へ。
宗派:粉河観音宗(総本山) 開基:大伴孔子古 ご本尊:千手千眼観音菩薩 創建:宝亀元年(770年)
紀伊国の猟師・大伴孔子古が、光輝く地を発見し庵を建てたのが始まりと言われています。
その庵に一泊させてもらった童男行者は、お礼に等身大の千手観音像を刻んで立ち去りました。
またある時、河内国の長者・佐太夫の一人娘が長患いをしていたところへ、童男行者が訪ね来て「千手千眼陀羅尼」を称えて祈祷すると、娘の病は回復しました。
童男行者は千手千眼観音菩薩の化身だったのです。。。
大門(重文)
不動堂
扉の隙間から覗くと、薄暗い中に弘法大師様が爪彫りしたとされるお不動様が拝顔できました。
童男堂(どうなんどう)
境内に150本あるソメイヨシノは満開です♪
手水場
身代り地蔵尊
ミニ地蔵さんたち、かわいいです♡
四天王が安置されている中門(重文)
丈六堂
粉河寺庭園(国指定名勝)
本堂前の桜
本堂(重文)
向拝の4本の柱は、2本ずつに頭貫と木鼻がついています。
香炉
通常は400円で本堂の内拝ができるのですが、北面千手観音様の特別拝観ということで、拝観料@700円を納めました。
内陣中央、須弥壇上のお厨子には、御本尊のお前立で、秘仏の千手観音様が祀られています。
一般公開されることはなく、毎年12月31日に掃除の際に開扉されるのみだそうです。
では御本尊は・・・というと、絶対秘仏で火災を避けるために、本堂下の井戸に埋められているのだそうです。
須弥壇の左右に、眷属の二十八部衆と風神雷神が祀られていますが、向かって左側半分はまだ修理中(2019年12月に拝観したときも・・・)でした。
西側の側室に不動明王・大日如来・弁財天・鬼子母神、東側には閻魔大王・十六羅漢が祀られ、
内陣左側には弘法大師・元三大師、一光三尊阿弥陀、大黒天などが祀られています。
内陣の奥・須弥壇の背面に、北面千手千眼観音様が祀られいて、常に拝顔させていただけるのですが、ちょうど本日から5月5日まで特別拝観(もっと近くで拝見させていただける)の足場が設置されいます。
9時から約30分、ご開式の法要が営まれ、法要後は手が届きそうな距離から観音様を拝ませていただき、40本の手(千手)の掌に、水晶の目が埋め込まれているのも確認できました。
こちらの観音様、昨年夏に京都国立博物館で開催された特別展『聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-』に出陣されていて、一緒に撮影できるパネルにもなっておられました!
写真は2020年8月のもの。
向拝から六角堂を。
六角堂
千手堂
鐘楼(梵鐘はコロナ対策で撞けなくなっていました)
薬師堂
善光寺・地蔵堂・羅漢堂・出現池・念仏堂・太子堂・行者堂などについては、2019年12月の日記をどうぞ。
軸装納経帳にいただいた御朱印は「大悲殿」と書かれています。
いただいた散華とご詠歌護符(先達の特典)と、2010年に購入した御影です。
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