大阪府和泉市 西国三十三所第4番・西国愛染十七霊場第15番札所:槇尾山 施福寺(せふくじ)へ。
宗派:天台宗 開基:行満上人 ご本尊:弥勒菩薩 創建:欽明天皇時代(539年 - 571年)
天皇の病気治癒の勅願により行満上人が開き、弥勒菩薩を安置したのが始まりです。
若き日の空海が勤操僧正の元で修行し、剃髪して出家したとの言い伝えがあります。
また空海は遣唐使から戻り、京都の神護寺に入る前、こちらに2年間籠って膨大な経典の整理をしつつ、山々を歩いて高野山をみつけたとされるなど、とても空海さんとは縁の深いお寺です。
槙尾山の中腹(標高280m)の駐車場から、本堂(標高475m)まで、約30分の登山です。
8丁からスタートし、6丁に仁王門があります。(1丁は約110m)
阿吽が逆です。
「お願いわらじ守り」がたくさん。
仁王門の反対側
10分ほど登ると、以前は庫裡だったのでしょうか・・・建物があります。
さらに10分ほど登り、愛染堂
堂内は拝見できませんが、愛染明王像・勤操僧正・弘法大師像が安置されていて、西国愛染十七霊場の第15番札所になっています。
ここからはあと少し、最後の石段を登るだけ。
手水場
本堂の手前を左折し、大師堂へ。
お大師様は本堂に祀られていて、こちらにはどなたも祀られていないとのことです。
不動堂もこの奥にありますが、立入禁止になった石段の上にあるので見えません。
境内は桜が満開です♪
本堂
向拝の上部の柱を見上げると・・・
かわいい鬼♡
賓頭盧さん
拝観料@500円を納め、本堂内へ。
なんと!
コロナ禍以降、本堂内は仏像も含めて、全て写真撮影可になっていました!
嬉しい~(〃▽〃)
中央にご本尊の弥勒菩薩坐像、向かって左に、西国三十三所札所本尊の十一面千手観音立像、右に文殊菩薩立像。
後方には、かつて仏像が安置されていたお厨子
四天王は手が届きそうな距離から。
どの仏様も、かなり前傾姿勢です。
奥陣の左側には、日本で唯一、丈六の方違大観音座像。
奥陣には、たくさんの仏像が祀られています。
中央に元三大師座像・千手観音立像、向かって左は不動明王座像・右は弁財天座像。
左右に28部衆・七福神。
それぞれの中心に、弘法大師座像と
伝教大師座像。
もとは真言宗で、現在は天台宗なので、空海と最澄が一緒に祀られているのです。
奥陣の右側には、三面八臂の馬頭観音座像。
足の裏をこちらに見せて座られているのは、日本で唯一。
以前は60年に一度の御開帳だったそうです。
虚空堂を探して
こんな道を1丁ほど下ってみましたが、
お堂はありませんでした。
弘法大師御髪堂・鐘楼・観音堂・槙尾明神などについては、2020年1月の日記をどうぞ。
軸装納経帳にいただいた御朱印は「大悲殿」と書かれています。
いただいた散華とご詠歌護符(先達の特典)と、2010年に購入した御影です。
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