今回はお礼参りではなく、霊宝館開館100周年記念の特別展がどうしても見たくて。
大門(重文)

大門の近くに気温計があり、28度の表示。
大阪は34度ですから、6度違うんですね。
さっそく霊宝館へ!
『高野山の名宝 高野山霊宝館開館100周年記念大宝蔵展』@1300円が開催中。

チケットの左側の文字は、「聾瞽指帰(ろうこしいき)」(国宝)という弘法大師様の著書のタイトル。
お大師様が書かれた文字です。

(「聾瞽指帰」を補訂改題したといわれる「三教指帰」とは序文等に多少の異同があるそうです)
霊宝館は新館と本館が回廊でつながっていて、これまでは新館から拝見するようになっていましたが、今回は本館から逆周りでした。
100周年記念大宝蔵展は、令和3年4月17日から11月28日までの開催で、4期に分かれています。
期別に展示替えが行われるものと、通期で展示されるものがあり
私のお目当ては、通期で公開される運慶作の八大童子と、快慶作の孔雀明王です!
まずは本館から。
これまでにも何度か拝見させていただいた、平安時代の仏像群。
特に印象的だったのは、西塔に祀られていたご本尊の金剛界大日如来坐像や、天弓愛染明王坐像(キューピッドのよう♡)、とても大きな両界曼荼羅。
阿弥陀如来・薬師如来・釈迦如来、六頭身ぐらいのかわいい四天王像など、すべて重要文化財です。
ドキドキしながら新館へ。
入ってすぐの部屋は、快慶さん特集。
深沙大将立像&執金剛神立像・四天王立像、そして孔雀明王坐像!(すべて重文)
孔雀明王様は「明王」ですが、忿怒相ではなく穏やかな表情なのが印象的です。
光背は孔雀の羽。
孔雀のプロポーションもとても美しいです。
次の部屋は、運慶さん特集!
何度もこの霊宝館を拝観していますが、ようやくお会いすることができました!!
夢にまで見た、八大童子立像(国宝)です!
数年に一度、二躯程が展示されることはあるそうですが、八躯全てを一度に見られる機会はとても貴重。
合掌した手に独鈷杵を持つ矜羯羅(こんがら)童子、頭髪を五つに束ね金剛杵と金剛棒を持つ制多迦(せいたか)童子、金剛杵と月輪を持ち天冠を頭部にはめた恵光(えこう)童子、上の歯で下唇を噛む修行僧の清浄比丘(しょうじょうびく)童子、帽子のような兜をかぶり摩尼宝珠を持つ恵喜(えき)童子、髪が逆立ち忿怒の表情を露わにする烏倶婆ガ(うぐばが)童子。
以上の6躯は全て国宝です。
あと2躯は国宝の付属になっているそうで、造立期も少し遅れているので、お弟子さんの作かと思われます。
鎧兜(よろいかぶと)を身につけた指徳(しとく)童子と、龍に乘る阿耨達(あのくた)童子。
どの童子さんもリアルで、今にも動き出しそう。
天才仏師・運慶さんは、やっぱり凄すぎです。。。
最後の部屋は、弘法大師著「聾瞽指帰(ろうこしいき)」(国宝)や、飛行三鈷杵(重文)、国宝の諸尊仏龕(釈迦如来を中心にして諸菩薩などを細かく彫刻したもの。両扉となる龕を閉じれば携帯できる)などが展示されていました。
高野山のお宝は、やっぱすごい(〃▽〃)
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