宗派:臨済宗東福寺派大本山 創建:嘉禎2年(1236年) 開山:円爾弁円(聖一国師)
現在も25か寺の塔頭を有する大寺院です。
前日の雪が残っているかも・・・と期待を抱いて、朝一番に向かいました。
中門から車のまま入り、禅堂の隣に駐車(無料)。
庫裡の玄関から入り、方丈と通天橋の共通拝観券@1000円を購入。
方丈
中央の間にどなたかが祀られていますが、暗くてよく拝見できませんでした。
方丈の四方に、重森三玲作の【八相の庭】(国指定名勝)があります。
東庭「北斗七星」
南庭
渦巻く砂紋は「八海」
「瀛洲(えいじゅう)」と「蓬莱(ほうらい)」
「壺梁(こりょう)」
「方丈」
「五山」
西庭「井田市松」
以上の八つが【八相の庭】
さらに北庭に「小市松」
ここに少しだけ雪というか氷の粒のような・・・
方丈の恩賜門(唐門)
殿鐘楼
経蔵
通天橋
秋は大混雑の通天橋ですが、この日は貸切状態でした(〃▽〃)
常楽庵の楼門(重文)
開山堂(重文)
奥の祠堂に開山の円爾弁円像が安置されていますが、向拝からはよく見えませんでした。
開山堂上部にある伝衣閣
阿弥陀如来立像・布袋和尚坐像・薬師如来坐像が祀られているそうです。
普門院は修復工事中でした。
通天橋の坂になっている部分を下って、西に進むと
愛染堂(重文)があります。
格子戸から内陣を拝見すると、厨子ではなく背の高い多宝塔があり、その扉が開かれ、
ライトアップされた愛染明王坐像が拝顔できました。
大きく口を開けて笑っているような御姿。
禅堂(重文)
法堂(重文)
床は瓦の四半敷き、見上げると龍天井。
ご本尊は鎌倉時代作の、釈迦三尊像(脇侍は阿難尊者と迦葉尊者)です。
東司(重文)
室町時代のもので、日本最大最古の禅宗式のトイレです。
窓の外から拝見すると、円筒の壷が埋められた穴がたくさん確認できました。
当時は仕切りがあって、ちゃんと個室になっていたそうです。
10時前になったので、三門(国宝)へ。
【第56回 京の冬の旅】で、1月8日から3月6日まで特別公開@800円。
かなり急な階段を上り、上層階へ。
楼上からの景色が素晴らしいのですが、写真撮影は禁止でした。
雪をかぶった愛宕山が神々しい。
三門の上層階には、宝冠釈迦如来坐像と月蓋長者・善財童子、左右に十六羅漢像が安置されてします。
お釈迦様が豪華な宝冠を冠って、とても美しい。
天井や梁には、半人半鳥の迦陵頻伽や、頭を二つ持つ共命鳥などが極彩色で描かれています。
扁額「玅雲閣(みょううんかく)」は、足利義持筆。
三門の四方には屋根を支える補助の柱が備えられ、豊臣秀吉が修理を行った際に付けられた事から、太閤柱と呼ばれています。
急な階段を降り、三門の周囲を歩くことができました(壇上には上がれません)。
柱の下部に開けられた四角い穴は、垂直に並べるためのものだそうです。
思遠池側から見た三門
勅使門
禅堂と経蔵の特別公開については2018年3月、雪が残るお庭については、2014年2月の日記をどうぞ。
いただいた御朱印です。

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