滋賀県長浜市の黒田観音寺こと、霊応山 観音寺
宗派:臨済宗 開基:行基 御本尊:千手観音菩薩(准胝観音)
駐車場は雪に埋もれています。
二基の宝篋印塔
お寺でいただいた由緒書きによりますと、多額の浄財を寄進し復興に努めた保崎谷長者と黒田官兵衛の祖先のお墓だそうです。
鎮守かお稲荷さんでしょうか。
本堂
扉に菊の紋が。
本堂向拝に、お世話をして下さっている方のお電話番号が記されています。
貼り紙の一番下に『3月31日までは休ませていただきます』の文字がありますが、ダメ元で電話をかけてみました。
積雪の状態を確認され、本堂までは問題なく到達できたことをお伝えすると、快く来てくださいました!!
どうやら数日前に観音様の法要が行われ、雪かきをされたところだったようです(ラッキーでした)。
本堂の横の扉を開けて下さいました。拝観料@500円を納め、名簿に記入します。
外陣は柱と虹梁でしっかりと支えられ、欄間には龍の彫刻があります。
内陣の大きなお厨子の扉を開けて下さいました。
思わず声が出てしまったほど、素晴らしい千手(准胝?)観音様!!(重文)
檜の一木造りで、着色されていない素木像です。
像高は199cmとのことですが、三重の蓮台に立たれているので3mの高さがあり、迫力があります。
お顔も腕や指も肉感的なのですが、下半身はシュッとされています。眉間には白毫。
躍動的な腕は18臂あり、両手の1臂ずつに錫杖を持たれ、右手の3臂は印を結んでおられます。
千手観音像と伝わりますが、恐らく准胝観音像だろうとのお話でした。
平安時代前期の作とのことですが、全く損傷なく、美しく迫力のあるお姿です。
失礼かも知れませんが「このお堂にこんな観音様が祀られているとは!」とかなり衝撃的でした。
長浜市は『観音の里』と呼ばれ、無住のお寺を地域の方が当番制で守っておられます。
集落には17戸あり、3年ずつ持ち回りでお世話されているとのこと。
本当に素晴らしい地域ですね(〃▽〃)
御朱印@200円をいただきました。
この記事へのコメント