大徳寺(中心伽藍・大仙院・聚光院・大光院)

京都市北区の、龍寶山 大徳寺
宗派:臨済宗大徳寺派(大本山) 創建:正和4年(1315年) 開山:大燈国師宗峰妙超禅師
門前の駐車場は、最初の2時間が500円(以降30分毎に100円)

総門
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境内図
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勅使門(重文)
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三門(重文)
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上層部分に千利休居士の像が安置されているため、その下をくぐった秀吉が頭を踏まれたとして怒り、利休居士自決の原因となったそうです。

仏殿(重文)は修復工事中ですが、内陣が拝見できました。
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床は瓦の四半敷きで、天井には雲龍図。
御本尊の釈迦如来座像が拝顔できました。

法堂(重文)
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鐘楼
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袴腰が漆喰で塗られている珍しい造りです。

国宝の本坊玄関・方丈・唐門、重文の浴室・経蔵などは拝見できません。

大徳寺には、現在24の塔頭があり、常時拝観させていただけるところはごくわずか。
期間限定で特別拝観させていただけるところが、その時々によって変わります。

常時公開されている『大仙院』へ。
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前回の参拝は、2013年10月です。

日本最古の、方丈玄関(国宝)
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※ここからは入れません。

少し引いて撮ると、方丈(国宝)の桧皮葺の屋根が見えます。
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鐘楼
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庫裡の玄関前の敷石、1枚だけ「子」の文字。
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庫裡に入り、受付にて拝観料@400円を納めると、方丈の北にある書院へと案内して下さいました。
ここからは撮影禁止なので、立て看板の写真を。
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書院の北西の庭は、大きな石で比叡山・牛・舟を表した枯山水。
砂紋でつながった北の庭は、中国の山「蓬莱山」や滝を表しています。
振り返ると、書院の部屋は茶室としても使われ(正式な茶室ではないそう)、千利休と豊臣秀吉がお茶を楽しんだ際に、千利休が庭の平らになった石の上に花を活けたそうです。
東の庭は石が少なくなって、木が1本。
南に方丈前庭があり、白砂の中に清めの盛り砂が二つ。
悟りを開いて行くにつれ、シンプルになっていくそうです。
方丈の中央、須弥壇上に開山の国師が祀られ、帽子をかぶっておられました(冬季)。

受付の奥にある部屋に戻ると、お抹茶@300円をその場で点てて下さいました。
お菓子は『千瓢』という瓢箪の形をしたもので、白あんのお饅頭にニッキをまぶしたものでした。

大仙院でいただいた御朱印です。
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【第56回 京の冬の旅】で、1月8日から3月18日まで特別公開中の聚光院(じゅこういん)へ。
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千利休のお墓(宝塔)や、三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)歴代の墓所があるところです

受付にて拝観料@800円を納めました。ここからは写真撮影禁止。
大学生の方がとても詳しく説明して下さいました。
方丈(重文)は3つの部屋に分かれていて、中央の間は狩野永徳作の春・秋・冬の「花鳥図」が描かれています。
須弥壇の中央に開山の国師、その向かって左に釈迦如来像や千利休像が祀られています。
仏像が祀られている下に小襖があり、そちらには夏の「蓮鷺藻魚図」。
上の間には狩野永徳作の「琴棋書画図」という、中国の官僚に必須とされた琴・書・画などを嗜む姿が描かれ、下の間には狩野松栄(永徳の父)が描いた「瀟湘八景図」が。
前庭は千利休作と伝えられ、苔庭にたくさんの庭石を置いていることから「百積の庭」といわれているそうです。
方丈の北側に進むと、狩野松栄作の「竹虎遊猿図」が描かれ、親子の猿がとてもかわいい。
2頭の虎と1頭のヒョウが描かれていますが、当時の日本人は虎を見たことがなかったため、猫に虎の毛皮をかぶせて描かれたのかもしれないとのことでした。
実はこれらの障壁画は、全て高精細デジタルで複製されたもの。
現物の障壁画(国宝)は、保存のために国立博物館に寄託されています。

方丈から渡り廊下を通って、お茶室へ。
建物の中央に水屋があり、その両側に「閑隠席」(重文)と「桝床席」(重文)という二つの茶室が配置されています。

拝観チケットを撮影(閑隠席)したものです。
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聚光院でいただいた書置きの御朱印@1000円です。
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広い境内の南西の端にある、大光院へ。
【第56回 京の冬の旅】で、1月17日から3月18日まで、初めての特別公開中です。

瓦が埋め込まれた土塀がいいですね。
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受付にて拝観料@300円を納めました。こちらも写真撮影禁止。

客殿は三つの間がありますが、すべて襖絵は「雲龍画」。
狩野探幽筆の屏風を襖に直したもので、継いだ時の縦線が確認できました。
たくさんの龍は、それぞれ表情が違っていて、下の間の上下が逆になっている龍がとても可愛らしく見えました。
中央の間に開山の古渓宗陳和尚像が祀られ、向かって左側に豊臣秀長(秀吉の弟)の坐像とと、その手前に小さな釈迦如来坐像が安置されています。
前庭は、白砂に苔の小高い山があるシンプルなものでした。

蔵の前にある黒田官兵衛好みの茶室「蒲庵」(ほあん)
写真は門前の立て看板を撮影したものです。
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障子は、真ん中に継ぎを入れた石垣貼りという技法が使われているそうです。
茶室の周りの地面には、苔を守るための茶色い松葉がたくさん敷かれていました。

いただいた書置きの御朱印です。
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大光院から南に行くと、北大路通りに出たので、南門から再び入りました。
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