京都市上京区の北向山 雨宝院(うほういん)
宗派:真言宗泉涌寺派 創建:821年 開基:弘法大師
山門(南門)
手水場(染殿井)
手水場に2つの小祠があり、一つは弁財天さんが祀られています(もう一つは不明)。
「染殿井」という井戸は西陣5名水のひとつで、染物がよく染まるそうです。
こちらは広くない境内の中に、お堂と木がたくさんあり、東側に並ぶお堂はどこまでがつながっていて、どこから分かれているのか判明しづらく、間違っていたらすみません(^_^;)
反時計回りに書いていきます。
稲荷堂(稲荷大明神・陀枳尼天・鬼子母神・金昆羅大権現)
不動堂(大聖不動明王・愛染明王・役行者)
本堂の向かって右側(金剛薩埵・普賢菩薩)
本堂(秘仏の大聖歓喜天尊)
本堂の向かって左側(聖観世音菩薩・日輪大師)
庚申堂(大黒天・青面金剛・釈迦如来・地蔵菩薩)
融通尊堂(十一面観音・北斗妙見大菩薩・融通尊・諸天善神・七福神)
大師堂(阿吽あせかき弘法大師像)
こちらの弘法大師像は口を開けておられる「阿」形(東寺が「吽」形)の珍しいお姿だそうです。
冷や汗をかくほど辛い事でも助けてくれるので、あせかき大師様と呼ばれています。
上記のお堂は、本堂と大師堂以外は小さな窓から内陣の様子がぼんやり拝見できるのですが、ほとんどのお厨子の扉が閉じられていました。
毎年2月3日に行われる節分星祭りの際に、御開扉されるそうです。
受付にて内拝料@1500円を納め、観音堂へ案内していただきました。
観音堂(千手観音・准胝観音・弥勒菩薩)
中央に祀られた平安時代作の十一面千手観音立像(重文)を、かなり間近で拝顔させていただきました。
像高211㎝、少しポッチャリした10臂の観音様です。
真ん中の4臂のうち上の2臂は合掌し、下の2臂はお腹の前で器を持たれています。
脇の手で2本の錫杖を持たれているので、私は最初 この方が准胝観音様なのかと勘違いしてしまいました。
観音様の真横や、斜め後ろも拝見しましたが、たくさんの脇手が失われたような跡は特に目立たず、違和感もありません。
一木造りと木心乾漆造りを組み合わせて造られているそうで、堂々とした体躯の上に優しく可愛らしいお顔立ち。
いつまでも拝んでいたくなる観音様です。
千手観音様の向かって左側に、色鮮やかな准胝観音坐像が祀られていました。
鳥居の奥に
左から辨財天、鎮宅方除神、疱神が祀られています。
緑色の花を咲かせる御衣黄桜や、歓喜桜・観音桜・松月桜など珍しい種類の桜の木があるため、春はたくさんの方がカメラを持って参拝されるそうです。
西門から出ました。
いただいた御朱印と
聖天さんの大好物で供物に使われる、亀屋清永さんの「清浄歓喜団」Σ(・ω・ノ)ノ!
これまで何度も目にしたことはありますが、食べる機会はありませんでした。
いざ実食(〃▽〃)
巾着の絞った部分はカチコチで、ゴマ油の香りがします。
中には甘さ控えめのアンコが入っていて、ニッキやお香が練り込まれているそうです。
調べてみると、奈良時代に中国から伝わったお菓子で、1000年前から形も製法も変わっていないのだとか。
1個600円・・・ご住職様、とても貴重なお菓子をありがとうございました!!!
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