京都市伏見区、百丈山 石峰寺(せきほうじ)
宗派:黄檗宗 創建:正徳3年(1713年) 開山:千呆性侒禅師
お寺の隣に無料駐車場がありますが、細い道を曲がるので、運転に自信のない方にはおすすめできません。
竜宮造の山門
境内から振り返って。
山門の脇に
本堂
向拝から中を拝見しました。
床は瓦の四半敷きで、広い堂内の一番奥にとてもシンプルな須弥壇が設けられ、中央に素木の釈迦如来立像が祀られているのが拝顔できました。
もともとは薬師如来様が御本尊でしたが、1979年(昭和54年)に本堂とともに焼失し、1985年に再建された際に、釈迦如来様がご本尊となったそうです。
御本尊の両脇に小さな坐像が祀られていますが、詳細は不明です。
とても鼻筋の通った美しい石像は、左足を踏み下げた半跏の地蔵菩薩様でしょうか。
切支丹灯籠と思われ。
墓地の奥に、江戸時代中期の画家・伊藤若冲のお墓がありました。
筆塚
庫裏にて、五百羅漢の拝観料@300円を納めました。
東門
ここから先の五百羅漢石像群は撮影もスケッチも禁止です。
(写真家を名乗る集団が柵の中に侵入し、石仏に帽子をかぶせたりロウソクをたてたりしたために、撮影禁止になったそうです。)
石像群は「若冲五百羅漢」といわれ、伊藤若冲が下絵を描き、石工が制作したもので、当時は千体以上ありましたが、現在は約500体が残っています。
釈迦の一生を8つの場面で表現されています。
「誕生仏」「出山の釈迦」「十八羅漢」「説法場」「托鉢修行」「涅槃場」「来迎菩薩」「賽の河原」
誕生仏は、天上天下唯我独尊のポーズ。
説法場は、釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)が表現され、たくさんの人が説法を聞いている様子。
文殊さんが載られている獅子が正面を向いています。普賢さんの象は長い鼻だけ確認できました。
涅槃場は、お釈迦様が息を引き取られる場面で、たくさんの人や動物が悲しそうな表情で集まってきています。
右側の手前に、大きな牛がいました。
賽の河原は、地蔵菩薩坐像と小さな子供たち。
道の途中に一光三尊像(阿弥陀様?)もありました。
春と秋の特別展示会(4月の終わりと9月の始めごろ)では、伊藤若冲の掛軸や版画が多数、公開されるそうです。
いただいた御朱印です。
あて紙に羅漢石像(〃▽〃)
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