『姑の遺品整理は、迷惑です』 垣谷美雨 双葉文庫
一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなり、嫁の望登子が遺品整理を始めます。
家賃がもったいないので、なるべく早く片づけたいところ、肝心の夫が非協力的。
たまに夫が一緒に片づけに来てくれると、捨てようとしたものを大切なものだと持ち帰る・・・。
読みながら、何度うなずいたことか(笑)
前半は物を溜め込んでいた姑への恨み節ですが、後半は地域で愛されていた姑の姿が見えてきて、とっても切なくなります・・・でも!
私は自分が死んだとき、残された家族が拍子抜けするぐらい、最小限の物しか持たないよう、常に断捨離を心がけていきますよ~。
『エミリの小さな包丁』 森沢明夫 角川文庫
信じていた恋人に騙され、職業もお金も居場所も失った25歳のエミリ。
10年以上連絡を取っていなかった祖父の家へ転がり込む・・・。
何度もホッコリしました(〃▽〃)
『生き直す 私は一人ではない』 高知東生 青志社
任侠の男の愛人の子として生まれ、背中に緋牡丹を背負う母が、刀で斬られるところを目撃し、やがてその母は高知東生が17歳の時に自殺。
こんな人生、あるんやなぁ!!
壮絶な過去の告白に、衝撃を受けました。
元妻の女優さんのこと、薬物依存症になったこと、全てさらけ出して生き直す姿勢に心を打たれました。
『蟻の棲み家』 望月諒子 新潮文庫
二人の若いシングルマザーが相次いで射殺された。彼女達は売春を生業としていた。
企業へのクレーム事件を追っていたフリーライターの木部美智子は、連続射殺事件とのつながりに気づく・・・。
すみません、ちょっと残念な読後感でした。
『死にゆく者の祈り』 中山七里 新潮文庫
教誨師の僧侶が拘置所で目に留めた一人の確定死刑囚。
それは、かつて自分を遭難事故から救ってくれた親友だった・・・。
最後のどんでん返しに、心が震えました!
やっぱり中山七里さんは、最高です♪
『流浪の月』 凪良ゆう 創元文芸文庫
広瀬すずさんと松坂桃李さん主演で映画化された作品なので、二人をイメージしながら読みました。
「最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。
すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった」
何度も心がギュッと痛くなりました。
『ニアリーイコール』 凪良ゆう ディアプラス文庫
初めて読んだBL作品です。
とても自然に静かに、傷を持つ二人が恋に落ちていく切なさ・・・
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