新西国三十三箇所第11番・神仏霊場巡拝の道第32番札所。
宗派:真言宗・浄土宗 創建:推古天皇20年(612年) 開基:麻呂古王(聖徳太子の弟)
門前の駐車場@500円に車を停めました。
東大門
吽形の金剛力士像
阿形の金剛力士像は、令和7年まで修復のためお留守です。
セミの鳴き声がすごい(^_^;)
境内図
鐘楼
日本最古といわれる白鳳時代に作られた梵鐘(国宝)
手水場
本堂・金堂・講堂の共通拝観料@500円を納め、国宝の本堂(曼荼羅堂)へ。
外陣の賓頭盧さん
内陣の中央、床からの位置に、とても大きな須弥壇(国宝)が設けられ、すぐ近くで拝見することができます。
源頼朝の寄進によるもので、螺鈿がふんだんに使われた豪華なものです。
須弥壇の中央には、高さ約5m、全国最大最古の六角型厨子(国宝)が置かれ、ご本尊は中将姫(ちゅうじょうひめ)が蓮の糸で一夜で織り上げたといわれる「當麻曼荼羅」。
阿弥陀三尊像(阿弥陀・観音・勢至)を中心に極楽浄土が描かれています。
国宝の原本は通常非公開で、曼荼羅堂には転写本が祀られています。
厨子の裏扉が開扉(2022年7月16日~8月28日の全日)されていて、秘仏「裏板曼荼羅」を拝見しました。
中世に修復された際に、當麻曼荼羅は板貼りとなったのですが、その後、江戸時代に再び軸装に改められ、はがした板面にうっすらと曼荼羅の図様が残ったという大変貴重なものだそうです。
左の手前の脇室「参籠の間」には、大壇が設けられ、壁に弘法大師様と二人のお弟子さんが描かれています。
こちらのお部屋でお大師様が21日間お籠りになられたそうです。
左の奥には、神変大菩薩と前鬼&後鬼像が祀られ、右の奥室には「織殿観音」と呼ばれる十一面観音立像が安置されています。
中将姫29歳像は、奈良博にお出かけ中でした。
※現在、奈良国立博物館にて、特別展『中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語―』開催中
中将姫池
本堂と金堂のあいだは、蓮の花が咲いていました。
東を正面として建つ本堂の手前に、南向きに建てられた金堂と講堂が建てられています。
金堂(重文)は北側(裏)から入堂させていただきます。
白鳳時代作の塑像の弥勒菩薩坐像(国宝)と、その四方に四天王が安置されています。
弥勒菩薩様は裳懸座の上に結跏趺坐し、如来のような施無畏与願印(右手は掌を正面にして挙げ、左手は掌を上にして膝上に置く)。
弥勒さんというと、お腹の前で宝塔を持たれる御姿と、右手を頬に寄せ半跏の姿勢で思索にふける御姿が多いので、釈迦如来様のように見えました。
四天王のうち、持国天・増長天・広目天の3躯は白鳳時代の乾漆像で、多聞天のみ鎌倉時代の木像です(いずれも重文)。
顎髭がモジャモジャしていて、とてもイケメン♡
金堂前の石灯篭(重文)
講堂(重文)
中央に丈六の阿弥陀如来坐像(重文)が祀られ、左右にずらりと仏像が祀られています。
不動明王立像・地蔵菩薩立像(重文)・千手観音立像・伝阿弥陀如来坐像(重文)・地蔵菩薩によく似た妙幢菩薩立像(重文)など。
お堂の向かって右側の壁際手前にガラスケースが置かれ、 経蔵によく祀られている傅大士&二人の子供らしき御姿が祀られていました(違っていたらすみません)。
さらにその奥に、閻魔大王と十王さん。
高野山真言宗の子院・中之坊へ。
中之坊の境内図です。
拝観受付にて拝観料@500円を納めました。
剃髪堂(中将姫さまが剃髪されたお堂)
ご本尊は「導き観音さま」と呼ばれる十一面観音立像。
ガラス越しに拝顔することができました。
護摩堂
役行者が加持したといわれる井戸
中将姫誓いの石
稲荷社・竜王社
茶筌塚
中将姫の髪塚
庭園「香藕園」(国指定史跡・名勝)の心字池
茶室「丸窓席」
茶室「知足庵」
中之坊の霊宝殿へ。
中将姫の掛軸と坐像、日本最古のかみそり「中将姫剃髪剃刀」、布袋尊、弥勒菩薩坐像、摩利支天尊などが公開されていました。
書院(重文)にて、お抹茶@500円をいただきました。
和菓子は、ぼたんの花らくがん。
水屋として使われていたお部屋です。
片桐石州公像が祀られていました。
高野山真言宗の子院・西南院は、関西花の寺二十五霊場第21番、仏塔古寺十八尊第8番札所。
玄関にて、拝観料@300円を納めました。
こちらでは大和北部八十八ヶ所第85番札所・百済寺(奈良県広陵町)の御朱印をいただくことができました。
西南院の境内図です。
本堂
ガラス越しに内陣を拝見しました。
中央にご本尊の十一面観音立像(重文)が祀られ、向かって左側に千手観音立像(重文)、右側に聖観音立像(重文)が。
拝見できたのは三観音様だけですが、こちらには阿弥陀如来様・大黒天尊・馬頭観音様・歓喜天様など、たくさんの仏像が祀られているそうです。
11月23日~30日に内陣特別開帳されるという案内が貼られていました。
本堂の下をくぐって進むと
庭園に出てきます。
見晴台に上ると、西塔と東塔を拝見することができます。
智拳印を結ぶ脳天佛様が安置されています。
水琴窟
2022年7月16日~8月28日の土日祝は、東塔と西塔(どちらも国宝)を無料公開中です。
西塔(国宝)
平安時代初期の建築で、高さは25.2m。
初層の扉が4枚とも開かれ、その周囲を歩いて内陣を拝見することができました。
4方向をそれぞれ正面とする仏像が4躯(阿弥陀如来坐像が2躯、胎蔵会の大日如来坐像、僧形八幡神)が祀られています。
心柱の周囲に板を張り、東側は三千仏図、西側は浄土曼荼羅図が描かれていた痕跡があり、上部に阿弥陀三尊らしき影が確認できました。
東塔(国宝)
奈良時代末期の建築で、高さは24.4m。
こちらは東西2方向の扉が開けられ、どちらも金剛界の大日如来坐像が祀られています。
心柱はそのままむき出しで、シンプルな塔内。
水煙が魚の骨のような、とても珍しい形です♡
境内を北に出たところにある薬師堂
弘法大師堂に行くのを失念しました (lll-ω-)ズーン
浄土宗の子院・奥院については、2016年5月の日記をどうぞ。
いただいた御朱印です。

本日の歩数 4165歩・歩いた距離 2.6km・上った階数 9階
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