読書記録2022.7

今月読んだ本。
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『砂の女』 安部公房 新潮文庫
文学少女を自称していた高校生の頃の私は、安部公房氏にはまり、ほとんどの作品を読みました。
ずっと実家に保管していた文庫本は、2020年5月に断捨離してしまったので、40年ぶりに購入して読み直しました。
読売文学賞受賞作、世界20言語で翻訳され、フランスで1967年度最優秀外国文学賞(英語版)を受賞した小説です。
あり得ない設定なのですが、不思議なリアリティがあり、独特の世界観に惹き込まれました。
どんな環境にも、やがて慣れていくのが、とても怖い。
ダリの絵画とどこか共通点を感じるシュールレアリズム。
1964年に、安倍公房自身の脚本・勅使河原宏監督・岡田英次&岸田今日子主演で映画化(白黒)をされています。
2021年は、ケムリ研究室(緒川たまきによる演劇ユニット)が舞台公演されたそうです。
どっちも観たかったなぁ。。。。

『箱男』 安部公房 新潮文庫
こちらも安倍公房氏です。
砂の女とは全く違う作風で、前衛的で変態的。
これを面白いと思った高校生の私って、やばかったのかも(笑)

『野良犬の値段(上下)』 百田尚樹 幻冬舎文庫
「永遠の0」の印象が強い百田尚樹氏の、初のミステリーということで、かなり期待して読みました。
そしてその期待は全く裏切られず、とても面白かった!
上下巻、アッと言う間に読み終えてしまいました(ノ∀`*)ペチョン
 

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