アジア最大規模のダリ所蔵品・諸橋近代美術館

福島県北塩原村、会津磐梯高原にある諸橋近代美術館へ。
サルバドール・ダリの作品所蔵数は340点余りに及び、アジア最大級のコレクション数を誇る美術館です。
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美術館前の池には、睡蓮が咲いています♪

2022年の開館期間は、4月27日~11月13日。
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スポーツ用品小売業・ゼビオ株式会社の創立者、諸橋廷蔵氏が約10年に亘り蒐集した美術作品が展示されています。

観覧料@1300円(インターネット割引券持参△100円)をお支払い。
展示室の前で、ダリのひげシールをいただきました(〃▽〃)
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コレクションをめぐる6つの部屋「ルームス」が開催中。
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部屋の入口に、大きな唇のソファーが設置され、背景と共に女性の顔に見えますね。
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・ ROOM1 コレクター
美術館創設者の故・諸橋廷蔵氏によるコレクション形成の経緯やエピソードの紹介と、作品の魅力。
ルノワール、ピカソ、シャガール等の作品もありましたが・・・
10代のダリの作品は、この頃からすでにセンスがすごい。

・ROOM2 ダリ
サルバドール・ダリの特徴的なコレクションから、ダリの変遷と人格を形成した要素を探る。
ダリが16歳の時に描いた母の美しさ、愛したガラの肖像など、これまで全く拝見したことがないダリの作品が多数。

・ROOM3 語らい
鑑賞者が”次”の鑑賞者に「鑑賞」のバトンを繋いでいく、参加・成長型の鑑賞展示。
PJクルックの、額縁をドアに見立てたシリーズが面白い!

・ROOM4 材質
作品のキャプションには、作品タイトルや作家名の他、板・紙・カンヴァスなど”材質”が併記されています。
材質を通して作品を物質として観察し、保存方法など、物理的側面から作品を見つめ直せる空間でした。

・ROOM5 Process:プロセス
ダリの立体作品を展示の際に組立直すプロセス(工程)を動画で紹介。
『抽き出しのあるミロのヴィーナス』の実作品と合わせて鑑賞。

・ROOM6 スキャンダラス
フェティシズム、スキャンダラスなエピソード。
ダリの「サド侯爵」などの絵画と、ダリ脚本のサイレント映画「アンダルシアの犬」の上映が行われていました。

テトゥアンルームには、ダリ生涯の大作「テトゥアンの大会戦」(304cm×396cm)。
数字がいくつか隠れていたり、ガラやダリ自身が描きこまれていたり。
大迫力です。

彫刻ホールには、たくさんのダリのブロンズ像が展示されています。
ガラス越しなどではなく、四方八方から手が触れそうなすぐ近くで。
「宇宙象」は写真では拝見したことがありますが、現物は初めて(〃▽〃)

諸橋廷蔵氏の、1999年10月文化福島《随想》によりますと
平成3年、NHK主催のダリ展が東京で催されました。その中にパリ・ストラットン財団所有の彫刻37点が出品されました。それは油絵・版画より迫力と夢があり感動でした。
その彫刻を展示終了後、ある事情から一括して譲り受けることが出来たのです。まさに偶然の出会いでした。その瞬間ダリ美術館建設の夢が、私の頭の中に忽然と現れたのです。


諸橋廷蔵様、ありがとうございます♡ まさに、夢のような美術館でした。

令和時代になっても、ダリほどの天才はいない。
私はあらためて、そう感じました!

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