西国三十三所第2番札所
宗派:救世観音宗(総本山) 開基:為光上人 創建:宝亀元(770)年
ご本尊:十一面観世音菩薩 ご真言:おん まかきゃろにきゃ そわか
楼門(重文)

楼門に向かって左側に「不許葷肉入山門」碑
※「葷」は匂いの強いニンニクやネギのこと
これはとても珍しいです!
通常は、「葷」と「肉」のあいだに「酒」の文字が入るのですが、こちらにはありません。
由緒板によると、紀三井寺は桜の名所なので、花見酒を許容した粋な規制緩和だそう(〃▽〃)
231段の石段を上がらなくても、参拝できるケーブルカーが出来ていました!
楼門手前の、ケーブルカー山麓駅
ケーブル完成記念として、2022年4月5日から1年間は、徒歩参拝者は参拝料が無料だそうです!
私たちは先達の輪袈裟をかけていると、参拝料を無料にして下さったので、上りだけケーブルカー@200円を利用することにしました(〃▽〃)
エレベーターのように、自分で「上り」のボタンを押し、1分ちょっとで仏殿のたもとにある山上駅に到着。
山上駅からは、西国三十三所の観音像が並ぶ遊歩道を歩きます。
白い舗装の下には、各札所のお砂が埋め込まれ、お砂踏みもできるようになりました。
いったん結縁坂(石段)をまたぐように通り過ぎると、今度はエレベーター(無料)が見えてきました。
こちらは2020年11月に完成したもので、エレベーターの下に、山上駐車場もあります。
あっという間に、本堂近くに到着。バリアフリーd(-ω☆) グッ!!
ロカルわかやまさんのHPに、わかりやすい地図が掲載されていたので、お借りしました。

一願金箔地蔵尊
願い事を金箔@1500円に託し、お地蔵様に貼って祈念するそうです。
本堂
内陣の蔀戸が開かれ外陣から、お前立の千手観音立像と十一面観音立像、向かって左側の阿弥陀如来坐像などが拝顔できました。
ケーブル開通を記念して、2022年10月7日~12月11日の金・土・日曜日と祝日は、本堂奥の大光明殿に安置されている重文の仏像が特別公開!
さっそく拝観受付に行くと、12時~13時は休み・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
ちょうど12時になったところ。他の堂宇を拝観しながら、1時間待つことに。
大師堂と放生池のあいだに、朱鳥居がたくさん。
樹齢400年の大樟樹
大樟龍王社
霊木に触れることができる、ご結縁通路
西国三十三所御本尊を祀る六角堂(重文)には、菰樽が奉納されるようになったんですね!
本堂をよーく見ると、手水場の向こう側に・・・
霊宝堂・大願洞入口
紀三井寺、8回目の参拝にして、初めてこのようなお堂があることに気づきました!!
本堂脇の絵馬殿の地下に降りて行きます。
奉納された杓子、すごいっ。
壁面のくり抜かれた部分に、西国三十三所の観音様を描いたものが祀られているのですが、かなり似ています。
奥の方に、鋳物の仏像としては日本最大といわれる救世観世音菩薩立像が祀られていました。
江戸時代の浮世絵「西国三十三所観音霊験版画展」も、見ごたえがありました!
時間になったので、特別拝観受付へ行き、重文仏像拝観券@500円を求め、大光明殿へ。

秘仏の十一面観音立像と千手観音立像以外の仏像が拝顔できました。
平安時代作の帝釈天立像(重文)は優しい表情、梵天立像(重文)は少し厳めしい。
秘仏本尊のお前立ち十一面観音立像(重文)は、頭上の十一面の首が長いので、素朴な表情に見えました。
三つの霊泉(清浄水・楊柳水・吉祥水)については、2018年3月の日記、結縁坂の両脇に立つ塔頭・仏殿などについては、2019年12月の日記、50年に一度の御本尊御開帳については、2020年6月の日記、開山堂・多宝塔・三社権現堂・春子稲荷大明神・大師堂などについては、2021年2月の日記をどうぞ。
購入した御朱印帳@2000円

御朱印は軸装納経帳に重ね印でいただきました。

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